群像劇で幼馴染なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの群像劇で幼馴染な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月04日の時点で一番の群像劇で幼馴染なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.8 1 群像劇で幼馴染なアニメランキング1位
先輩はおとこのこ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (124)
317人が棚に入れました
男だけど可愛いものが大好きで、女の子の姿で高校生活を送る“男の娘”・花岡まこと。 ある日の放課後、まことは、“女の子だと勘違いしたまま”の後輩女子・蒼井咲に告白をされる。 「実は自分は男の子なのだ」と打ち明け、告白を断るまこと。 しかしまことの予想に反し、咲はあきらめるどころか、「男女両方の先輩が楽しめる」とテンションアップ! さらに、「私が先輩の初恋の人になってみせます」と宣言して……。 可愛いものが大好きな、まこと。 まことに恋をする、元気いっぱいの後輩・咲。 まことを近くで見守り続けてきた、幼馴染の竜二。 3人の、恋と友情と、成長の物語がはじまる――。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まこと君とは一体何だったのか?トランスジェンダー的な問題をギャグに落とし込むのは、やはり無理がある…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.03

 8話あたりから咲はめでたく空気になりました。母親と義母(咲の婆ちゃん)との間に確執があり、家族が微妙な感じなのですが、そんなん珍しくもありません。高校生にもなって、何を言ってんのか!

 咲が空気になったのは、まことのせいでもあります。結局まことは何者なのかが、上手く描けていないため、周りの人物達もボヤケてしまっています。

 性自認は男性?女性?性指向は?竜二と付き合ってみたり、咲に手を出そうとしたり、バイセクシャルなの?

 まことは、高校生活の最初の方で、女性として生活しており、男だとバレて女子コミュニティから排除された描写がありましたが、女子生徒を危険にさらした高校の責任はどうするんでしょう?高校を騙して女の子として入学したの?高校は実は男の子でしたで、そのまま在籍させるの?猥褻目的で女性に化けていた可能性もありますよね?恐らく、こんな簡単な話では済まないと思います。

 まことの祖父が出てきたりしますが、この人も性自認や性指向が謎です。可愛いもの好きで化粧したり女装したりしますが、趣味レベルなの?

 このアニメは、非常に色々なモノから逃げています。ヤバくて、描写出来ないなら、そもそも題材に選ばなければ良かったのです。

 まことは高校生なので、トランス女性になるとかそういった話はまだ無い様です。まことの性的対象が不明なのも、未熟な高校生だから!で逃げています。まことは結局、トランスジェンダーなのかさえ怪しいです。

 実に換骨奪胎したアニメです。原作もそうなのかもしれませんが、端から覚悟が足りていません。昨今のLGBTQを巡る社会情勢や議論等をつまみ食いしただけの、社会問題ファッションアニメでしか無かった様です。

 好きな物を好きでいたい!まことが結論として言っていることは魔法少女マジカルデストロイヤーズのオタクヒーローと同レベルの浅さを感じました。

 母親も、「息子がアブノーマルだったとは、こういうことだ!」と叫びながら、ランバ・ラルなみにガラスを突き破って自爆するくらいの気概が欲しかったです。

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 4話まで観ました。2024.27.30

 どうも、デフォルメパートで分かり易い感情表現(興奮して鼻血を出したりするテンプレ表現)を多用するせいで、LGBTQに寄り添った意識高い系アニメとは、一概に言えない感じがします。

 まこと君がトランスジェンダーなのは間違いなさそうですが、性自認と性的な嗜好がボヤかされているので、単なる女装好きっぽくも見えます。

 私は自分と可愛い物が大好き!女は可愛い!私は可愛いので女装したい!三段論法的な邪悪さも感じます。

 また、まこと君は性的に中性的で、美少年兼美少女なので親友の竜二も単純にゲイと言うわけではなさそうです。

 まこと、咲、竜二の関係も、咲がドチビの性的に未成熟な少女として描かれているので、三角関係が成立しておらず、まこと君の性的魅力(フェロモン)に惹きつけられている蟲2匹といった関係性です。

 物語が進展して、竜二が咲を意識する展開になれば、話は変わっていきそうです。そうはならないかな?

 何となく敷居が高そうでしたが、まぁ、深いことは考えずに気楽に観ても大丈夫そうです。

 しかし…まこと君、トイレやシャワーはどうしてるんでしょうね?高校にはトランスジェンダー専用のがあるんでしょうが、外ではどうしているのか?その辺も曖昧にしています。

 お馴染みの新宿二丁目のゲイ達は、見た目が邪悪で禍々しい連中です。醜男が女装して醜女になっていると、警戒されるのに、美少年兼美少女だと許されるんか?

 この作品に通底するルッキズム臭は、キャラクターがアニメとして動くと更に強調されますね。咲の反応でもそうですが、見た目が良ければ女子風呂、女子更衣室等々に入ってきてもラッキースケべでOK!的な…。

 咲も別に深いキャラではなく、単なる面食いでメス犬ムーブをかますビッチに見えなくもないのが残念です。

 ガワだけでなく、キャラクターの掘り下げがもっとあることに期待しています。

 特に咲は吶喊色ボケアスペの変態娘にしか見えないので、今後のキャラクターとしての成長に期待大です。

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  3話追記 2024.07.29

 4話をレビューする前に、昭和の知識で誤ったレビューを更新しなければなりません。

 まこと君と蒼井咲が衣装を交換することに対する違和感は、私のファッションセンスが古いから感じる可能性はもちろん否定出来ません。服飾の専門家ではありませんので、認識の限界はあります。

 しかし、ユニセックスやフリーサイズというのは、そんなに万能な概念ではありません。

 男女兼用の衣服は、身体の線を出さないワイドシルエットが中心の様です。これは、民族衣装的な発想です。これなら、少ない資源で色々な体形の使用者に適用出来ます。

 しかし、作中で咲の着用しているドレスは、どう考えてもワイドシルエットではありません。身体の線を強調するデザインっぽいです。

 また、フリーサイズと言っても、まこと君はバスケで活躍出来る位の身体能力を持っている描写がありました。おそらく、身長も人並みにあるのでしょう。

 バスケは身長依存スポーツです。NBAでは2メートルでも低身長と言われている昨今、日本の高校生が授業でやっているバスケであっても、活躍出来るなら平均身長以下とは考えにくいでしょう。まこと君はチビのヒョロガリではありません。

 さらに、竜二は咲をちびっ子と呼んでいます。男性はあまり女性をチビとは認識しないのですが(男性より基本的に身長が低いから)それでもちびっ子と称しているのだから、女性の中でも小さい個体なのでしょう。

 そんな性差も体格差もある個体同士が着衣の交換が出来るとは思えません。

 また、オシャレの基本は身体のサイズに合ったものを着用することにあります。着用出来れば良いというものではありません。

 サイズが合っていなければ、チャップリンの生み出したキャラクター、小さな放浪者の様なギャグキャラになります。

 このキャラは、一応、紳士のスタイルだけど、靴もズボンもブカブカ、上着はピチピチの何かおかしい人物、道化の極みとして、今でも世界中で愛されています。

 当然、そんな描写は作中にありませんので、すさまじい個体差があっても似合う衣服を咲は着用していたことになります。

 こんなオーパーツみたいなのが、実在するんでしょうか?車が空を飛び、メタンが吹き出す軟弱地盤の地獄の大地にカジノや万博会場が作れる今の技術力なら、ラフォーレ原宿付近には実在しているのかもしれませんが…。

 しかも、咲は逃げ上手の若様の諏訪頼重ばりに未来を拾って先輩とドレスを交換することを予知して備えていたんでしょうか?

 普通は自分のドレスを他人(しかも男)が着るなんて想定しないはずですが?

 しかも、ユニセックスの難しい点は、チャップリンを引き合いに出すまでも無く、男女兼用でどちらにも合う、ダサくならないデザインを追求しなければならない点にあります。

 そのため、普通の衣服よりデザイン料が上乗せされ、値段が高くなりがちです。咲はワザワザそんなのを用意してたなんて、もはや出演するアニメを間違っています。

 アベンジャーズに日本代表のサイキッカーとして登場した方が、活躍出来ます。スーサイド・スクワッドでも良いですね。

 で、なければ咲は極虎一家の枢斬暗屯子さんみたいにワイルドセクシー系女子なんでしょうね。この辺が少女漫画的なルッキズムなんだよ!小柄な可愛い系女子が舐めんじゃね〜!(# ゚Д゚)

 レビューはあくまで作品に対する個人的な見解であり、本来的に正解や誤りはありません。レビューアーがそう感じたら、そうなのです。

 作品に対する愛は理解しますが、過度な擁護は自由な感想
の表明を萎縮させ、結果的に作品の魅力を減じる結果となるでしょう。

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 3話まで観ました。2024.07.24

 ラストは違和感を感じます。性自認は各自の自由だとしても、肉体は言うことを聞きません。

 感動的な海岸でのラストシーンですが、現実ではギャグになります。先輩は絶対に蒼井咲のドレスを着ることは出来ません。

 どんなに華奢な男性でも、肉体はドッペルイクスとは違います。赤ん坊の頃から男子は肩幅があって、逆三角のフォルムのため、どんなにビッグサイズの女性モノ衣装でも、第二次性徴以降は肩が入りません。

 蒼井咲がラッキーシモノビッチみたいに肩幅1メートル超えの女子高校生なら話は別ですが、あり得ない描写に、所詮はこの程度、少女漫画的なルッキズムなのか…と感じます。

 精神と肉体との折り合いがつかない状態が悲劇なのです。現実味が薄いのはフィクションなので仕方ないですが、過度の期待は禁物の様です。

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 2話まで観ました。2024.07.18

 なかなかコミカルで面白い雰囲気はあります。主人公につきまとう後輩の蒼井咲も、一線を越えた嫌がらせはしてこない、わきまえた女子ですし、親友の大我竜二も良い青年です。

 2話では、3人で遊びに行ったりするのですが、なんか良い感じです。

 ただ…、肝心なのはこれからですね。主人公はこれからどんどん男になっていきます。私も経験ありますが、自分でもわかるんですよ…。男として肉体が完成していくのが…。

 私はトランスジェンダーではないので、筋肉がゴリゴリついていく自分の肉体がとても愛おしかったですが、主人公にとってはどうなんでしょう?

 また、親友と後輩は所詮他人なので、ジェンダー規範を逸脱した主人公に好意的ですが、これから関係を深めていくと、主人公の母親みたいに闇堕ちするのでは?

 これからどうなるのか、とても楽しみです。

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 初回観てのレビューです。2024.07.06

 コミカルな感じで、ギャグとしては中々面白そうです。ただ、虎の尾を踏む危険性があります。

 後輩は、モラトリアム期女子に発病しがちなライト百合っぽいですが、先輩はガチのトランスジェンダーの様です。

 多様性への理解が進んだとは言え、女装して登校するのはかなりのプレッシャーです。周りのノーマル達がどんな酷いことをしてくるか分かりません。単なる二重人格のサイコパスや女装趣味で片付けられる問題ではありません。

 最近、会社同僚の女性社員が男性になりました。胸と子宮を手術で除去し、男性ホルモンを投与してやっと、裁判所に性別変更を認められたそうです。

 この方は地方出身なんですが、上京して初めてカミングアウトしたそうです。他人に基本的に関心を示さない東京じゃないと、場合によってはトランスジェンダーは死を意味します。

 肉体が男性ならリンチ、女性なら輪姦される危険が高いそうてす。性的、社会的に世間様から期待される役割から離脱する人間を田舎の地域社会は許しません。

 男性支配の強い社会だからなのか、田舎の同調圧力なのか不明ですが、LGBTQが普通に生きられる地域は日本でも限られています。

 我が社でも、一部の幹部が扱いに困ると嫌がってひと悶着ありました。一応、先進的な取り組みをしている事業所っつーことになっているにも関わらずですよ…。

 ふたなり男の娘AV をライトにした様な、ちょっとエッチな感じの作品にする気なのかもしれませんが、危険すぎます。

 こんな地雷を上手くアニメ化出来るのか?すごく気にはなります。

 注 最初のレビュー時は、性同一性障害と記述しましたが、否定的なニュアンスがあるので、トランスジェンダーに修正しました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

幼なじみはふつうのこ

女の子の恰好をして過ごすまことを中心として、まことに惹かれる幼なじみの男の子と後輩の女の子、3人の心の機微を見事に描いた作品、私は今季1位に推したい
原作未読ですが、アニメのクオリティはとても高いです

この作品の一番素晴らしいところは「不安」の描き方、3人が何に悩んでいるのか、どうして悩んでいるのか、どうしたら救われるのか? それがとても丁寧に描かれているんですね。丁寧な心の描写で、自然と共感できるんです。

3人の心情とお互いにかけがえのない関係性を描くのがとても上手ですね、綺麗な絵、声優の演技、間の取り方、それを邪魔しないでしっかりムードを盛り上げてるBGM、その演出の繊細さに自然と3人の気持ちに共感して何度も涙が出てきました。
3人がお互いに大切に想っていること、悩んでしまう理由、ひかれあう理由、関係性が深まっていくきっかけが丁寧に描かれていて、ずっと3人が一緒にいられたらいいなって思います

~各キャラクターについて~
【まこととまことの父母について】{netabare}
まことは女の子の服は着たいけど、女子になりたいわけじゃないんですよね
お風呂に男子と普通に入ってることから(たぶんお手洗いも)、性自認が女なわけではない(まだ結論が出てないだけかもだけど)
でも竜二の好意にも咲の好意にもドキッとする、恋愛対象は男なのか女なのか?それとも恋愛感情とは別の感情なのか?

この部分を簡単に結論出さずにゆっくりまことの心の変化を描いているのがいいですね、「僕は可愛いものが好きだけど、男になりたいわけでも女になりたいわけでもない、自分らしく生きたい」って、ヒトは男か女の2つに単純に分けられるものじゃないんですよね、女の子みたい?男っぽい? 男だから女の子の咲が好き? 女っぽいから男の竜二が好き?
そんなことは他人が決めることじゃない、僕はかわいいものが好きだ、竜二が好きだ、咲が好きだ
とても共感できるシナリオでした。

例えば3話では男の恰好をしているまことに好意向けてくる羽川さんの表情が描かれてないですけど、4話でまことが羽川さんに謝って、その時に表面的なことだけじゃなくてちゃんと心で向き合ったことで、はじめて羽川さんの顔がちゃんと描かれたんですね。これはまことがクラスメイトの女子Aじゃなくて羽川さんとしてちゃんと向き合ったことの表現だと思う。
まことも「どうせ相手は本当の僕を見てくれてない」と自分から心の壁を作っていて、相手の事をちゃんと見てなかったことに気づいたっていう描写だと思う、こういうところが緻密で好きですね

2話と11話で女の子の服をウインドウショッピングする描写がありますが、2話の時はまだ恥ずかしがってる様子あるけど11話の時は周りの眼を気にせずにお買い物しています、前を向いて生きてきた成果ですね。
これは母親にも言えることで、2話の時に可愛いハンカチを見つけて取り乱してたけど、この時、お母さんは結婚指輪しないのかな?って思ってたら11話では結婚指輪してるんですね。手元が強調されているので意図的な表現だと思うんですが
2話時点では、まことにかわいいものを好きにさせないようにしていて逃げていたのを、まことに向き合っていこうっていう前向きな気持ちが表れていると思います。

疑問に思ったのは、女装が好きなお爺ちゃんと血のつながりがないまことの父はお爺ちゃんと連絡とりあってるみたいなのが違和感あるのと、やけにまことのこと受け入れてるのも違和感がある
これもステレオタイプだけど、男の子の女装趣味って男親のほうが理解ないようにおもうから、理解ある父親ってのが不思議だった
ここまで父親の心理はあまり描かれていませんけど、肩に触れるなどまこととの接触も多い。
もしかしてお父さんにも女装の趣味があるのか、それともまことのことを性的に見てるかどっちかじゃないかな?って思った。
勘違いだったらごめんなさい

「かわいいものが好き、女の子の恰好するのが好き」それははっきりしていたので、過去は周りの眼、それからそういうものを嫌悪する母との葛藤がありました。
母親はまことのこと全然見てない酷い親なのかと思ったらそんなことなくて、ちゃんとまことのことを見てたんですね。
母だって自分のトラウマと息子の気持ちの間で長い間葛藤して、ありのままのまことを受け入れたい気持ちもあるところが中盤でも描かれていました。自身のトラウマも簡単に切り捨てられないからこそ、思い悩んだのでしょう。母だって人なのだから当然です
父のような女装趣味にさせてはいけないっていう気持ち、まことの気持ちに寄り添いたい気持ち。その葛藤はまことのことを第一に思っての事でした。

まこともそんな母の葛藤を知らずに自分の中でありのままの自分を受け入れて欲しいと勇気を振り絞って向き合ったのが心の成長だし、最後は母とまことがお互いに正面から向き合える形で1期が終わってとても良かったです
{/netabare}
【竜二】{netabare}
自分の好きがはっきりしているまことよりも、竜二のほうが複雑だと思った

まことの可愛い見た目に惹かれたのか、まことの人間性に惹かれたのか
相手は男で幼なじみ、自分の恋愛対象は男なのか、女なのか、まことが特別なのか?

彼は他の女子や男子に惹かれている描写がまったくないんですね。
これも恋愛対象が男なのか女なのかあえて描かないことで2期があるならそこを描いていくのかな?って思います
たぶん、まことが特別なだけで、男性女性とか見た目とかじゃなくてまことという人間に惹かれたんだと思いますけど

まことのほうは竜二に親愛の気持ちは強いと思うんだけど、たぶん恋愛対象として惹かれているのは咲だと思う、細かい描写を見て受けた印象だけど。
竜二くんにとってはこの先つらい展開になっていくんじゃないかなー?って思って、これだけいい人なのに悩み多くて大変ですね

タイトルも「先輩はおとこのこ」 つまり咲とまことがメインの話なんですよね。一期だけだと竜二とくっつくようにも見えるけど

この先、咲が先輩への想いにどう決着つけるかわからないけど、竜二とくっつくと「やっぱり性自認も女なの?」ってツッコミになりそうで
シナリオのメタ的にどっちかを選ぶってなったら分が悪いなあって・・・
でもこれだけ繊細な心を丁寧に描いている作品なので、そんな単純な構図にはらないと期待しています。

そんなわけで私は竜二くんを応援してます!

{/netabare}

【咲】{netabare}
圧倒的な孤独を抱える咲ちゃん、この子にも共感できるところが多かった
誰にでも好かれるキャラを演じて明るく振舞ってるけど、ホントは特別な人が欲しいんですよね、自分のことをちゃんと見てくれる。
3人で星空を眺めるシーンとかケガした足を二人が気遣うシーンなどから、まことと竜二が自分にとっての特別になっていくのが丁寧に描写されていますね。
素直に心が温まりました。ずっと二人と一緒にいられたらいいねって

まことと服を交換する描写あるけど、これは日ごろからそういうシチュエーション思い描いてたんじゃないかな? 先輩がこれ着たら可愛いだろうなーっていう感じで
可愛い服を美少女が着ているところを想像するだけで楽しい感覚は男性にもわかりますよね??
2話でショッピングした時に竜二から「大きいだろ」ってツッコミされてたけど、これは間違えたんじゃなくて、たぶん先輩でも着れそうなサイズをあえて試着してるんだと思う、試着する前にふつうはサイズ見てから持っていくし
おそろいの服を着たいとかそういう願望もあったのかも

咲は自分の気持ちが「先輩を性的に好き」なのか「友達として好き」なのか「孤独を埋めてくれる相手」ならいいのかわからず悩んでいました。
竜二も咲のことをちゃんと見てくれていて特別な人と咲は認識しているようですが、竜二に対する態度とは違うのでやっぱり恋愛なんじゃないかな?
二人に対してどういう感情に落ち着くのでしょうね?

一期の間ではその辺がまだ結論出てなさそうだったけど、ここからどう彼女の気持ちが動いていくのか気になりますね
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

とっつきにくいテーマですが奥は深いと思います。

「先輩は男の子」

とある男子高校生が女装趣味があり,可愛いものが大好で,それを身に着けるという設定です。 それを貫くという話なんです。

結論から言うと,女性の男性化は,現在のジェンダーの柔軟化に伴い,世間でも割と敷居が低いのですが,男性の女性化とてもハードルが高いのです。

カウンセラーの立場でものを見ると。 意外と男性で女装癖の方はいるものです。しかし、他人にバレないようにしているのが普通で,結婚している方もたくさんいます。

それがばれて離婚問題に発展したこともある事例を知ってますが,つまるところ、個人の趣味趣向の範囲なんで,それで離婚できるとは限りません。

ここで勘違いされて方がたくさんいると思うんですが,同性愛と。 女装趣味と,男性であるにもかかわらず、心が女性であるということは全く違うということです。 女装癖があっても,性的な対象は女性であることがほとんどです。

私も保育園時代に思いました。 どうして女の子の下着とか洋服にアクセサリーがあって特別なんだろう? なんであんなに可愛いキラキラしたものをつけてるんだろう? と。ちょっとうらやましいなあと思ったことはあります。

それで一度だけ,駄菓子屋さんで,おもちゃのヘアピンを買って大切にしていましたが使い道がなく,結局、同い年の近所の従妹にあげてしまいました。 男女では服装が違うことは、刷り込みによって何も感じなくなってしまっていました。

女子の制服は,ブレザーとズボンまたは,学校によってはオリジナルの上着もあって,セーラー服とスカートの両方から選択できる所はとても多くなりましたが,男子の制服には,選択の余地がありません。

ランドセルの選択についても同じです。 女の子は何色を選んでも、それほど違和感がないのに対して,男の子選ぶ色は,限られているという概念が世の中には流布しているようです。

乳児から幼児にから小学校~での洋服選びをする時に女の子の物のほうが選択肢が多くて,男の子用は全体の三割位という数しかないです。やはり洋服の選択についても女の子有利ですね。

これは当然、商業的な利益を追求するためですが,大人になっても。 レディースの服の方がメンズの服よりも相当に数が多くて選択肢も多いです。

男子にセーラー服の選択制を認めている学校はいくつあるのでしょうか?私は見たことも聞いたこともありません。ジェンダーフリーを唱えるならば明らかな逆差別です。

もともとはセーラー服に,ズボンというのは,米国アニメの「ポパイ」のように大方「海軍」の水兵さんのユニフォームです。伝統的な黒っぽい男子学生服は「陸軍」の制服です。学校というところは,軍隊のなれの果てなんですよ。

女性が男性に取って代わってどんどん社会に進出することで,日本の経済を活性化するので,政府としては大変ありがたいことなんですよね。 しかしながら,

一方で少子化対策と銘を打って男性の育児休業やら,妊娠した女性への援助や補助など段々と拡充はしていますが,それらは必要充分であるとはまだまだいえません。 それはテレビや新聞が語っている通りです。

私が現役だった数年くらい前までは,私の知ってる限り,周りで男性が育児休暇を取った人間は一人しかいませんでした。 今でも将来に影響があるとか、昇進に支障がきたすとかという妄想があるのか,そう考えるのでしょうか?

女性の育児休暇についても。 とりにくいという話をまだまだ耳にすることがあります。 政治の面では,本気で出生率を改善しようというつもりはないのではないかと私は勝手に思ってます。

私の娘たちは平成一桁生まれなんですが,給料から税金やら社会保障費などを引かれると,手取りのお金が少ないと言って嘆いてました。 これでは子供を産もうと思っても産めないわけですよ。 結婚すらできないです。若い世代ほどお金はありません。

これからは(生成)AI+ロボットの時代ですので,百年も経ったら,人間が働く場面は限られてくるのではないかと勝手に思ってます。 これは妄想ではなくて,ユーチューブなどの情報源,最近テレビで放映されたドキュメンタリーや○○○スペシャルなどの番組からと,平成の中頃,大学院で学んだことをもとに推測して言っているのです。

政府は,少子化問題と経済の発展を天秤にかけたなら,必ず経済発展をとると思います。 人生百年時代というのも眉唾ものです。確かに長生きする人は増えました。つまり健康寿命が尽きるまで働けということなんでしょうね。

私の周りには,ワーカホリックやいろいろな病気で六十代までに亡くなった人間が,中学の同級生二百四十人の一割足らずいます。 「人生百年時代」は,当面人手不足解消するための,政府のプロバガンダ的なスローガンと言ってもよいと思います。年金の先細りが見えていますし。

男性が女性化することに対して社会的に認められないのは,一昔前までのアメリカの男性像,つまるところ,ハリウッド映画に出てくるヒーローのような男性が素晴らしいと,いまだに社会全体に根付いているに違いありません。

理想の男性とは,会社などでバリバリと働き,良い成績を上げ,出世し,高い収入を得て,一方,家庭では,良き夫,良き父親として家族を支えて,娯楽を提供する。

さらには,いざというときには体を張って,妻や女性や子どもを守るという,まるで「スーパーマン」を絵に描いたような男性が,真に男らしいという神話を作り上げているのです。

実はこの神話は,明治時代以後に作られたものであって,男性が男性であることから逸脱するのは,情けないとか,「差別用語ですがあえて」女々しいとか,男らしくない,とかという言葉で虐げるわけです。

これでは男性は逃げ場がなくなってしまいます。 事実。 年間の自殺者が二万人から二万五千人いますが,その七割は中年から壮年の男性です。 女性の割合は三割ほどです。

新聞でよく取り上げられる学生とつく年代の自殺は年間で,百人から二百人程度です。 割合としてはとても少ないのです。これはゼット会出版の「九十年代の青春」という本に基づいています。

未来があるのに惜しい,いじめが絡むことが多いということで,マスコミが大々的に取り上げるので、いかにも多いように感じる、そういう仕組みになっています。男性が男性であることをやめるのは命を絶つくらいにつらいことなのです。

もちろん女性も。 社会に進出して男性に取って代わって仕事をするので,そういった役割の人たちは相当のストレスを感じていると思います。

男性と同じ責任やノルマを持って仕事をしていれば,男性原理の神話に憑りつかれて,行き詰まれば死ぬしかないでしょうね。 落伍者のレッテルを貼られるの屈辱ですから。 大人の自殺は自己責任という冷たい社会でもあるのです。

ましてや。 結婚して子育てをして。 なおかつ仕事も続けたいという人は。 想像絶する苦労と苦悩が待っているのだと思います。

それは今の社会の原理が自由主義,資本主義経済という枠組みの中で,働けば働いただけ,能力をあれば能力があるだけ収入が得られるという夢物語を語っているからに違いありません。

しかし,それは男女がお互いに歩み寄った結果ではなくて。 男性原理の社会の中に女性が入り込んでいったという現象に他なりません。 私はもっと,優しく包み込むような,命を生み,そしてはぐくむという女性原理の社会「世の中」ができないものかと常々思っています。

中には男であるという本能丸出しにする「ふとどき者」もいて困りますが,男性が保父さんや幼稚園の先生になってもいいと思いますし,男性の看護師がもっといてもよいと思います。もちろん主夫もOKです。

男性の介護職やケースワーカー。 障がい者や性的少数者へのサポート,様々な悩みを持っている方へのカウンセラーに,男性がもっとなっても良いと思ってます。最近は男性の逆ハラスメントがたくさん報告されています。

長文読んでいただいてありがとうございました。謹んで感謝いたします。私の専門分野なんで。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

85.0 2 群像劇で幼馴染なアニメランキング2位
ダーリン・イン・ザ・フランキス(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1083)
4740人が棚に入れました
遠い未来。人類が荒廃した地上で生き抜くために作り上げた巨大移動要塞都市では、名前のないコドモたちが戦うことだけを教え込まれながら、毎日を過ごしていた。コドモたちの1人であるヒロは、角が生えた謎の少女ゼロツーとの出会いを機に彼女のパートナーとなり、命を懸けた戦いに身を投じることとなる。

声優・キャラクター
上村祐翔、戸松遥、梅原裕一郎、市ノ瀬加那、田村睦心、山下七海、後藤ヒロキ、早見沙織、市川蒼、石上静香、小西克幸、井上麻里奈、堀内賢雄
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【総評】 ストーリーよりも予想や考察で楽しむアニメ

TRIGGERとA-1 Picturesが組んでロボアニメを作ったらこうなるんじゃないかって感じのアニメ。


第1話~第4話 一区切りしたのでレビューしてみた
{netabare}
ロボアニメにありそうな展開がつづいている。毎回レビューしたくなるほどではない。有名な制作会社が組んだのだから、もう少し個性的な作品にしてほしい。

コックピット内の下ネタ会話は個性的でいい。あとは、どこかで見たことあるようなストーリー。
用語を調べると、ピスティル/ステイメンはめしべ/おしべ。そんな感じと思ったよ。フランクスはフランクのことかな。搭乗者の気分や気持ちが現れるから。


この手のアニメにありそうな展開を予想してみる。

・だまされて戦わされている
・叫竜は人類が作り出した
・ヒロとゼロツーは以前会ったことがある
{/netabare}

第5話~第8話 ロボなしのほうが面白かったかも
{netabare}
第8話はこれまでのなかで一番よかった。ロボなしのほうが面白い気がする。どこかで見たようなロボバトルがあるために、ありきたりなアニメに思えてしまう。

このペースだと2クールか。ロボなし1クールラストにオチあり、としたほうがいい作品になったと思う。
{/netabare}

第9話~第13話 予想通り
{netabare}
ヒロとゼロツーは会ったことがあると予想したけど、その通りだった。
気になるのは、子供たちがいなくなるのと、ゼロツーが人間化していくのに関連があるのか……。ヒロを取りこまないから、元の姿に戻ってるとか、そんなことを考えてしまう展開だった。
{/netabare}

第14話~第16話 謎が多すぎる
{netabare}
謎が多くて、予想するのが難しい。
ネットでよく見るのが、001がいてゼロツーと叫竜の姫を争っているとか。だけど、ここにきて新キャラがラスボスかなあ。ナナがコドモのときのキャラの可能性はありそう。

ゼロツーが人間と叫竜に分かれて、ヒロがどちらかを選択するとか考えたけど、選ぶのは叫竜の姫と言っている……。
ただ、ゼロツーが人間化してるのは自制心ではなく、ほかに理由があると思う。ミクの老化(?)は都市にいる人と同じ現象だろうし、都市に人がいなくなったから、影響が及んだような。都市そのものがゼロツーを人間化させるためにあるんじゃないかと。

ヒロはゼロツーと搭乗して体に変化が現れたけど、あれは叫竜と同じコアができたのではないか。ゼロツーと搭乗した人間が叫竜になっていくとか。

ほかに思いついたのを書いてみる。あの巨大な手は兵器かなにか。見られたら困るものを隠した。七賢人は角があるか、人工知能。地球ではなく別の星で、コドモたちを使ってその星の生物と戦わせているとか。

気になるキャラは、ナオミ。キャラ一覧にもあるし、ヒロが気にかけているのも伏線と思われる。ミストルティンを去ったキャラの代表として、再登場するんだろうな。
{/netabare}

第17話 556+214=?
{netabare}
子作りアニメになってきた。
ナナも子作りしているなら、相手はハチだろう。だから、こんな計算式を思いついた。

7+8=15(イチゴ)、7×8=56(ゴロー)

すでにネットで同じことを考える人がいた。だから、だれも考えていないのを探してみた。

ナナの子作り遺伝子を引き継ぐならココロのはず。ココロがフトシを捨てた理由もあるはず。それを表す計算式が、これ。

556(ココロ)+214(フトシ)=770(ナナ)

つまり、ココロとフトシは、兄妹(番号から考えてココロが妹)。無意識に兄だと感じて、フトシを捨てた。
でも、よく考えたら、子供より番号がデカいのはおかしい……。
{/netabare}

色々予想してみた
{netabare}
ナナの相手はハチではなく、ミクが見つけた写真のなかにいる。眉毛が太い男だと予想している。

オトナは肉体を捨てたアンドロイドかな(微妙)。

ほかの謎は『パシフィック・リム』を参考に考えてみた。

地球は叫竜の星とゲートで繋がっていて、グランクレバスが出入り口。叫竜を送り込んで資源を吸収している。
地球を救うために、叫竜の姫はゲートをくぐってやってきた。そのときに乗っていたのが、フランクスに似たロボ。
絵本のようなことがあったあと捕まる。同調されたりして、叫竜の目的を知られる。
叫竜の星を攻撃するためにフランクスを量産。姫のDNA(鍵)がないとゲートをくぐれないため姫からゼロツーを作る。
9'sは叫竜のコアで運ばれてきた叫竜星人。姫を助けにきて、居場所を教えてもらうまで従っているふりをしている。

謎の大部分が解決するけど、さすがにここまでパクらないだろう。もしかしたら、『パシフィック・リム』をパクっていると思わせるミスリードかも。
{/netabare}

第18話 痛ッ、が伏線だろう
{netabare}
ココロがナナと同じ境遇になるのはわかりきっている。衝撃回と思った人はいないだろう。だから、1話使うのはもったいない。謎が多いわりには進み方がスローペース。全部回収できるのか。

ナナのパートナーがハチでないのは予想通り。あとは眉毛が太いかどうか。回想シーンとミクが見つけた写真を比べてみた。メガネの男は共通しているけど、あとはあまり似ていない。ただ、ココロと同じように、ナナは髪をいじるのが大好きかもしれない。

あと、指輪を外そうとして、「痛ッ」で思い出す。たぶん、伏線。
{/netabare}

計算式を考えてみた(196-015=?)
{netabare}
イクノが百合とわかり、数字にもなにか隠されていると思って、探してみた。

現在のパートナー、フトシをどう思っているか。

214(フトシ)-196(イクノ)=18(いや)

ココロに捨てられ、イクノにも嫌われているようだ。
イチゴが惚れているヒロに対して、どう思っているか。

196(イクノ)-016(ヒロ)=180(いや)

やっぱり嫌っているようだ。
では、本当にイクノはイチゴに対して百合なのか。

196(イクノ)-015(イチゴ)=181

これを(強引に)漢字に変えると、百、八0(八と0)、一。並べ替えて縦にすると……。






百合という漢字が出現。やっぱり、百合だった。
{/netabare}

色々予想してみた2
{netabare}
推測する材料が乏しいので予想するのが難しい。まずは、叫竜がどこからきたのか考えてみる。

(1)別の惑星
これは前に書いたので省略。ただし、人類が移住してきたパターンも考えられる。その場合、プランテーションは移民船。

(2)感染
ヒロの竜化が感染なら、地球上の生物が叫竜となった可能性もある。七賢人のセリフは、感染をおそれて肉体を捨てたと解釈できる?叫竜の姫は抗体を持っているとか……。

(3)ガイア理論
地球の自浄作用により現れた。アニメによくあるガイア理論。マグマ燃料と関連があるかも。

宇宙からの襲来とか、地底や海底に潜んでいたのは、ちょっと古いかな。AIの仕業にするのが一番簡単だと思う。

つぎは、巨大な手について。
あれだけデカいのだから、全身は相当なもの。脅威になるのは間違いない。完全体になっていないか、拘束されているか、伸ばしたら手だけが届いたか……。叫竜を運ぶものとも考えられる。

あとは、恋愛や子作りは意図的な気もする。なんらかのシナリオがあって、恋愛するように導いたとか。フランクスもそのひとつ。
{/netabare}

第19話 太い眉毛が伏線か……?
{netabare}
ネットでは、某アニメのパクリと騒がれているが、『パシフィック・リム』にも似ている。二人乗りに変えたところとか。

謎が明らかになったように見えるけど、肝心なところはスルーされている。むしろ増えた気もする。

・遠い未来?
HPに遠い未来と書かれているけど、数十年は近い未来だろ。

・ご都合主義的なマグマ燃料
今回の説明だけで終わらないと思う。一般的なマグマとは無関係と言える。

・パイロットに生殖能力が必要
ロボ動かすのにそんなの必要ない。この点から考えても、人類が製造したものではないとわかる。


今回気になったのは、博士の嫁、カリナ。眉毛が太い。当然、二人も子作りしているはず。となると、こう予想できる。

博士とカリナの子供→ナナのパートナー、ナナとパートナーの子供→ココロとフトシ

こうやって太い眉毛が引き継がれていった……。
子作りしていくほうが美しい、というオチにもなる。
{/netabare}

【考察・予想】遠い未来について
{netabare}
百年程度は近未来の範囲ではないか。それと気になるのは、西暦がない点。公式HPの解説も2025年だけ。西暦2025年とか、AD2025とするのでは。ほかのロボアニメのHPを調べたが、西暦はついている。

文明が滅んでから2025年後、別の惑星に移住してから2025年後ではないだろうか?

遠い未来にも合致する。
しかし、オーストラリアやアラスカといった名称が出てくる。疑問を持たずに見れば近未来の地球で、西暦は省略したと解釈されるが、"遠い未来"の疑問は残る。

・文明は滅んだが、人類の記憶からは消えている
・別の惑星に移住したが、地球と思いこませている

強引ではあるが、こういう解釈もありうる。
次回は特番なので、三つのパターンで考察でもしてみようと思う。

1.西暦2025年(近未来の地球)
2.文明が滅んでから2025年後(遠未来の地球)
3.別の惑星に移住してから2025年後(遠未来の別の惑星)
{/netabare}

【考察・予想】謎を解く鍵はミツバチか?
{netabare}
叫竜の姫がオスのDNAを取り込んで、新しい生命を生み出したという計算式を思いついた。

叫竜の姫(001) + ハチ = 9's

"ナナ+ハチ=イチゴ"から、9'sがイチゴに興味を示す理由がハチだと推測できる。ただし、ナナハチには恋愛感情はないだろう。

さらに、恐竜から叫竜、博士の左腕から巨大な左腕が生み出された。

「働き蜂はすべてメス」。叫竜がメスなのはここからの発想だろう。ミツバチは蜜を集めて巣に戻り蜂蜜を作る。蜜にあたるのが地球上の生物(恐竜や人間)で、蜂蜜がマグマ燃料。叫竜の姫はオスのDNAを取り込んで新しい生命を生み、マグマ燃料で育てる。

・恐竜のDNA+恐竜マグマ燃料→叫竜
・博士の左腕+恐竜マグマ燃料→巨大な左腕
・ハチのDNA+人間マグマ燃料→9's


ローヤルゼリーを与えられて女王蜂が誕生する。ローヤルゼリーは花粉から作られる。花粉はオシベ(ステイメン)から出る。ゼロツーと搭乗する男はローヤルゼリーで、新しい女王を作るため。ゼロツーが餌と言っていたことと合致する。あと、ツノではなく触覚かもしれない。
{/netabare}

【考察・予想】コドモは遠い親戚か?
{netabare}
ヒロイチゴの10番台は、一桁のコドモ(ナナハチ・カリナも?)の組み合わせで生まれた。
メンデルの法則なら、ナナハチがP世代、ヒロイチゴがF1世代となる。

P世代とF1世代を交配させ、コドモを増やす。さらに、そのコドモとコドモからコドモを……と何世代もつづけていった。その結果、老化現象が起きた。F1であるヒロイチゴには起きず、ほかの子より感受性も高い。

兄妹といった血のつながりが強いと、フランクスのパイロットとして支障が出る。その例がココロとフトシ。兄妹の可能性は低いが、どこかでつながっているのだろう。ヒロとミツル、イチゴとイクノも遠い親戚だと思う。あと、ココロ、ミツルに老化がなければ、奇跡的な交配を経て結びついたと言える。

F1は毎回作っていたと思う。リーダーにもなるし、パイロット適性も高いから。そのほかのコドモはできるだけ血縁にならないよう交配していった。コピーではないのでナナのようなフラッシュバックもない。

現在は40世代目。ヒロの正確なコードはFP40-T3NL-016で、FP-40はフランクスパイロットの40世代目と考えられるから。
たくさん生まれても適性がないコドモばかりになる。だから、長い期間を経て、少しずつ増やしていった。一世代に15年かけたとしても、現在に至るまで600年かかる。現在は、西暦2700年くらいか。これなら遠い未来と言える。
{/netabare}

【考察・予想】予想が難しい三つの謎
{netabare}
第20話の予告を見たけど、転校生の女の子がヒロにキスして、幼なじみのゼロツーが激怒、みたいな感じだった。叫竜の姫がオスのDNAを取りこみ、新たな生命を作るという流れか。博士が作りたかったのはヒロ(竜化したオス)で、ゼロツーはそのための道具だった……そんな展開を予想してしまう。


マグマ燃料、叫竜の姫、七賢者は、推測する材料が少ないので予想が難しい。ただ、繋がっているとは思う。

・マグマ燃料
地球にあったとは考えにくい。外から持ち込まれたはず。高度な文明をもった女だらけの移民船が、生物のいない地球にたどりつく。DNAといったデータだけを残し、肉体は大地にささげ、マグマ燃料となる。マグマ燃料のおかげで緑豊かな星へと変わり、生命が生まれる。

・叫竜の姫
人口生命体で、巨大な宇宙船のなかにいる。オスのDNAを取り込み、新しい生命を作る。生物の進化を担っている。マグマ燃料が枯渇すると、大地が荒廃するため、叫竜に命じて取り戻す。いわば、自浄作用。

・七賢者
AI。移民船のデータを戻せる生物が現れるまで進化を見守る役目だった。しかし、長い時を経て創造主になる野望を抱く。叫竜の姫を取り除き、従順なゼロツーと取り換えようとしている。博士と七賢者の思惑は、ゼロツーを作る点では一致するが、そのさきは別だと思う。


次回は、 叫竜の姫を倒しにいくんだろう。倒すのは9'sかな。伏線としか思えないナオミも出てきそう。
{/netabare}

第20話 古典回帰に意表を突かれた
{netabare}
地球が住める星になるまで移民船が待機しているとか、叫竜のコアで運ばれてきた叫竜星人とか考えたけど、古すぎると思った。叫竜星人なんか書いてるとき苦笑だったよ。

地球を舞台にすると、どうしても宇宙からの襲来になってしまう。ゲートを使うとか工夫して、「あっ」と驚くものがほしかった。「ええーっ」だったので。
面白いことは面白かった。ネットでは賛否両論。じょじょに評価が下がりそうな気はする。

とりあえず、叫竜の姫と七賢者の謎は解決した。この二つは伏線が少なく難解だったので。叫竜が乗り物だったのは意外ではないが、進化するのはやられた感じ。進化するから叫竜の姫から生まれる生物と考えてしまった。

意外だったのは、ココロが指輪を外している点。「痛ッ」は伏線だと思うので、はめたときに思い出すんだろう。
気になったのは、叫竜の姫を見たときのヒロのフラッシュバック。これは考察してみたい。
{/netabare}

【考察・予想】OPの伏線回収か?
{netabare}
冷静になると、また考察したくなった。VIRMについてちょっと考えてみた。

叫竜人がいるなら、VIRM人だっているよね。ツノがふたつはVIRM人かもね。高度な科学力があるから、謎も簡単に解決……というわけで、VIRM抜きで考察することにした。


博士が言った「また持って行かれた」ものは、叫竜の姫。こう推測できる。

最初に博士が会った叫竜の姫はオリジナルで、001はコピー。

博士が作ったものにだけ、コードがつくと考えるほうがすっきりする。

オリジナルを持って行ったのはだれか?
VIRMとは考えにくい。この時点で現れたなら、七賢者が全員VIRMを認識しているはず。

オリジナル(叫竜人の女性)は、巨大な"左腕"(叫竜)になった。たぶん、ナナがいた部隊との戦闘で。

姫のパートナーは絵本の王子(竜化した人間の男)。

001は巨大な"右腕"になり、両手でゼロツーを受けとめる。ゼロツーは空を飛ぶ必要があるので、大槍に乗り込む。

エサは進化のためのデータで、姫は腕だけ、ゼロツーは全身(人間の男)を得た。ゼロツーは人間になれるが、人間の姿をした叫竜というオチ。詳しくはつぎの考察で書く予定。
{/netabare}

【考察・予想】第21話の予想
{netabare}
ヒロの体内のコアや知性のないスタンピード・モードは、叫竜になる前段階と推測できる。戦い続ければ、ヒロはコアになり、ゼロツー(正確にはストレリチア)は叫竜に進化する。

20話ラストのトラップは叫竜の姫のDNAから作られたと考えられる(高度な文明にしてはセキュリティーが脆弱)。DNAを変えるために、001は右腕(叫竜)になると予想。

第21話は、こんな感じかな。
ゼロツー大槍に乗り込む→001右腕になる(つがいがなくてもいい)→VIRMによって大槍大破→巨大な両手がゼロツーを受けとめる→ヒロのコアで大槍再発進(比翼の伏線回収)
{/netabare}

第21話 絵本の結末はどうなるんだ?
{netabare}
ゼロツーがなにかに乗ることはわかったけど、姫の叫竜だったとは……。叫竜に認められたのか。OPの両手受けとめが回収されてるのかも。

勢いに押されて気にせず見てたけど、あとから考えるとけっこう雑。
スターエンティティのためにゼロツーを作ったにしては、扉があかないとか、三人になれば何とかなるとか、もう少し練ってもよかったのでは。

今後は、アパスのなかで眠り続けるゼロツーを、ヒロが起こしに行くという展開か。ゼロツーが考えた絵本の結末があるので復活するんだろう。絵本だけ残ってる可能性もあるけど。そのあたりは少し考えてみたくなった。
{/netabare}

【考察・予想】今後の展開を予想してみる
{netabare}
第21話のラストは絵本の結末に沿っただけ。このあとゼロツーの考えた結末につながると思う。ゼロツーがハッピーエンドを考えたなら、このアニメもハッピーエンドになる。
例えば、生まれ変わりなら、ヒロとゼロツーも未来に転生し、こんな感じになる。

「遅刻、遅刻ぅ~」と言いながらパンを咥えて走るゼロツーが、ヒロとぶつかり尻もち。「パンツ見たでしょ」「見てない」と言い争っていると、空からVIRMが襲来。地下で眠っていたアパスが出現。起動因子がキスだと気づいて……。

第1話の魚を咥えるゼロツー、パンツを見つけるヒロという伏線(?)の回収にもなる。
{/netabare}

【考察・予想】気になる二人の結末を予想
{netabare}
パンを咥えて走るゼロツーを期待してるけど、予告を見る限りでは難しそう。
ゼロツーが考えた絵本の結末とヒロが描いた変な王子。この二つをどう扱うか。転生後の王子として絵本に登場できると思うんだけど……。

計算式も使って予想してみる。

ヒロ(016) + ゼロツー(002) = 18

漢字にすると、十八。さらに合体させると"木"ができる。
荒廃した地球を覆う巨大な連理木(れんりぼく)になる?

気になる二人が木になるか微妙だが、裸で抱きあうシーンはありそう。
{/netabare}

第22話 あれって、飛べるんだ……
{netabare}
絵本とつながっているのは予想通り。ゼロツーはアパスのなかで眠ってヒロが起こしにくると考えたけど、戦っていたか。アパスは迎撃システムじゃないのか? 「じつはこのアパス、空も飛べるんだ」というセリフを姫に言わせるべきだろ。

絵本にはまだ空白があるから、結末は変わる可能性があるし、変な王子も回収されていない。ただし、だれが書くのやら。
ナオミの伏線が回収されたけど、期待したものとは違うなあ。ヒロと再会させるキャラだろ。

ゼロツーがアパスに取り込まれたのは、スタンピード・モードだから。解除すれば戻れるんじゃないか。攻撃されて、アパスからストレリチアを切り離す気はする。そのとき肉体がないと、ゼロツーが戻れなくなる。だから、連れて行っている可能性が高い。

ゼロツー(肉体)も連れて行くのか、ココロの出産と火星に着くのはどちらが早いか、といった点を考察してみたい。
{/netabare}

【考察・予想】次回の展開を予想してみる
{netabare}
ココロの出産は最終回かな。ただし、絵本の読み聞かせのほうが絵になる。火星には一週間で着きそう。帰還できそうなのは、イチゴ(&ゴロー)。ただ、荒廃した地球に自然をよみがえらせる役目をヒロとゼロツーは担っている気はする。

ゼロツー(肉体)は連れ行くと思う。地球に残したままだと、ヒロが帰還しないといけないし、チュッチュできない。アパスに乗り込んだあと、スタンピード・モード解除。ゼロツー復活。攻撃を受けてストレリチア単体で敵本体に突入か。
{/netabare}

第23話 結局ラストは『パシフィック・リム』
{netabare}
ゼロツーの合流(というか融合)は笑えた。笑えるという意味では面白かった。
ゼロツーはこのアニメの顔ではあるが、アパスの顔にするのは微妙。擬人化させた感じ。アニメって好きだよね、こういうの。「地球に帰ろう」とか言ってるのもツッコミたくなった。ゼロツーアパスで畑を耕せば効率は上がるけど。

ゲートについては以前予想で書いた。結局、ラストは『パシフィック・リム』。映画では持参した爆弾を使ってしまい自爆を選び、パイロット二人が脱出する終わり方だった。このアニメもそんな感じになりそう。

ただ、このまま地球に戻っても体格差がありすぎて結婚式はできないので、転生ハッピーエンドの可能性が出てきた。
{/netabare}

【考察・予想】最終回を予想してみる
{netabare}
途中までは『パシフィック・リム』と同じになるだろう。持参した爆弾は群がる敵に使ってしまい、自爆を選ぶ。アパスの大きさから考えて威力は相当なもの。そのあと、ヒロとゼロツーがどうなるか。

1.都合よく地球に戻る
自爆寸前で姫の思念体が現れ、「あとはわたしに任せろ」とおいしいところを奪っちゃう。
ヒロとゼロツーは都合よく地球に戻り、しかも人間の体になっている。

2.ココロの双子として生まれる
結婚はできなくなるけど。

3.転生してハッピーエンド
エンディングが流れる数分間で、出会いから結婚まで演出。

ただ、人間ではなく、それを超えたところで結ばれるのがテーマなので、人間以外の可能性が高いかな。桜の木とか。
あと、気になるのは絵本の結末をだれが描くのか。ココロかイチゴかな。
{/netabare}

最終話 ほぼ予想通りの結末
{netabare}
桜の木、絵本、転生、これらのキーワードで予想していたから、ほぼ予想通りの結末。逆に言えば、わかりやすい面白みのない結末だった。

ラストシーンはきれいに収めた。散々視聴者をかきまわしたのだから、最後も意表をついてほしかった。
入学式に遅刻してパンを咥えて走るゼロツーを見たかった。八年後では転生としては早すぎるか。パンが出てきたときは期待したのに……。

まえにも書いたけど、ゼロツーが人間にならずに結ばれることがこのアニメのテーマだと思う。人間に転生したのは、ハッピーエンドを求める視聴者におもねった感じがする。

あと、巨大な腕は謎のままだけど、最終回を見た感じでは、ナオミの腕から進化したのかも。ミストルティンをよけた理由にもなる。説明がないのでなんとも言えないけど。

総評はそのうち書く予定。
{/netabare}

【総評】 ストーリーよりも予想や考察で楽しむアニメ
{netabare}
ゼロツーにウェディングドレスを着せたほうがよかった。

観終わって一番強く思う。
ロボなしでキャラだけのやり取りのほうが、いい作品になっただろう。

『パシフィック・リム』をパクったのがよくなかった。
("パクリ"と書いているが批判ではない。オマージュより見慣れているし、字数が少ないので)

『パシフィック・リム』は、二人乗りのロボで怪獣を倒す話。最後は怪獣がゲートをくぐってやってくるのを知り、爆弾でゲートを壊そうとするんだけど、途中で使ってしまい自爆。パイロットの二人は脱出してハッピーエンド、というシンプルで面白い作品。

これに余計なもの(VIRM)を入れたのがこのアニメ。
しかし、VIRMがないと、怪獣が叫竜になっただけの丸パクリになる。丸パクリになってしまうから、VIRMを入れたのだと思う。その結果、シンプルさを失い、評価も下げてしまった。


多くの視聴者を感動させたヒロとゼロツーの幼いときのエピソードも、パクリを疑っている。

監禁されている女の子を男の子が助けて一緒に逃げる→大人に捕まってしまい記憶をなくす→成長してから再会し、あることがきっかけで記憶を戻す

これは某ドラマのあらすじを書いただけである。よくあるストーリーでパクリと言えないなら、テンプレに視聴者は感動させられたことになる。


結論としては、パクリ部分によって評価を上げたが、オリジナル部分によって下げたと言える。謎を残したままなのも爽快感を削いだ。オリジナルアニメではよくあることだけど。

ただ、予想や考察ができ(2クール目からだが)楽しめた。
考察した人かわいそう、というコメントを見かけるけど、考察もせずに最後まで見た人は根気のある人だなって思う。
競馬で走っている馬をただ見ているより、予想したほうが楽しめる。このアニメも予想や考察で楽しめると思う。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

船頭居なくて船進まず

2話までの感想{netabare}
ギャグなのかシリアスなのか判断に苦しむ。
そして自分はそういうのって結構好きだったり。
このプレッシャー…小池一夫か?
「どうしてエレクチオンしないのーッ!」「オレは…ゼロツーとじゃないとエレクチオンしないンだ」

これは天使の3Pや“宇宙より遠い~”を見てても思ったことなンだけど、色仕掛けをするのって女性側もスッゲー緊張するんじゃない?
もし反応しなかったら沽券に関わるというか。
(本家の「どうしてエレクチオンしないのー!?」はそれでプライドへし折るシーンな訳だけどさ)
ただのフニャチンじゃなくて「お前では勃たない」だからねぇ…いやぁ怖い怖い、刺されても文句言えんぞ。{/netabare}

余談・園芸ネタ{netabare}
2話で演習をしたロボットの機体名がストレリチアとデルフィニウムで「ん?」と思いまして。
ストレリチア→極楽鳥花、デルフィニウム→大飛燕草って和名がある植物の名前でして、「ああ、鳥絡みの名前なのね」ってのは瞬間的に思いました。
が、残りの機体名は聞き覚えが無いので「植物以外で、やっぱり和名宛てると鳥関係の何かなんだろうなぁ」って思って関心を持つことはありませんでした。
が、やっぱりなんか気になって調べてみました、公式のページ見ながら。

まずアルジェンティアだけど、「argentea 花」でググってみたところケイトウ(鶏頭)がヒット。
って、ケイトウなんて属名のセロジアまでしか覚えてないって、種小名はカンベン(っていうか属名はダブりNGだけど種小名はダブりOKなので厄介)。
ニワトリって漢字入るしロボのデザインもそれっぽいし、これで合ってるんじゃないかな。

次、ジェニスタ…ググったらヒトツバエニシダだった。
これは純粋に知らなかった、エニシダはエニシダでしか覚えてないや。
エニシダは漢字で書くと金雀枝、うん、鳥入ってる。
とはいえロボのデザインにはどこにもエニシダっぽい所は見当たらないような…?

最後はクロロフィッツ、綴りはChlorophtumでクロロフィツムだと思うんだけど、オリヅルラン(折鶴蘭)でした。
これも学名までは知らなかった…5種類の中で一番目にしてるのにね、近所でもよく見かける。

ってことで結論。
ロボは「和名にすると鳥の名前が入る植物の名前」で機体名が統一されてる。
デザインもそれに即してる感じではあるけど(ストレリチアの青い角はまんまソレだし)、そこまで徹底的ってほどではない。
エンディングのタイトルもトリカゴだし、何か鳥に意図があるのかも知れない(無いかも知れない)。
ここら辺はインタビューとかで普通に話してるのかも知れないけどねー、気付いたので調べたって感じです。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
「13都市のフランクスは特別だ」と言われてたので、では量産型とどう違うの?と気になってしまうのは自然な流れ。
ひょっとしたら搭乗スタイルからして違うかも?と思ったら…量産型のコクピット内(搭乗者2人が1画面に収まってる画)見せないでやんの。
わざわざ見せるまでもない、大した違いは無いってことなんだろうけど…。。
「描かなきゃアカン」ではなく「描かないよりは描いた方が良いよねー」程度のことではあるけど、描くの面倒だったのかな?

それ以外は「まぁこんなもんじゃないの?」って感じ。
まだ話が動いてないので…次回から動き始める、のか?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
まず↑の“2話までの感想”で小池一夫に触れたけど説明がイマイチだったので改めて説明。
小池一夫の真骨頂といえば、冷静に考えたらオマヌケな姿──大抵は全裸で股間エレクチオン状態──なのに真顔で難しいことを言うトコロ。
「そんなこと言うがお前その格好じゃ説得力ないよw」とついつい突っ込んでしまう、ギャグなのかシリアスなのかよく分からん微妙さが面白い。
これは時計仕掛けのオレンジのドルークと同じ系統かと。

で、ダリフラはメカに乗って戦闘して、危険な目に遭ったりシリアスな展開になっても「そうは言っても搭乗姿ってアレなんだよなぁ」と吹いてしまうのを楽しむものなのかな?と思ってまして。
なのだけど…あれ、そうじゃないかも?
というのも、今度は↑の“6話まっでの感想”で触れた「コクピット内(搭乗者2人が1画面に収まってる画)」が、7話以降も殆ど出てこない。
こうなってくると「設定上は立ちバック姿だけど1話で興味を引くためだけで、もう見せません」ってことなのか?と思い始めたり。
また、搭乗中の女性パイロットの顔すらも滅多に見せない、それを見せる必要があるシーンではロボットの表情で代用。
なんか「極力コクピットの中は描きたくありません」って意思がひしひしと…同時に、ロボの顔のデザインはそのためか?とさえ思えてきました。
女性キャラの表情描くのとあのメカの表情描くのどっちが手間か?って考えると前者っぽいし、結構初期の頃から省力ポイントは練られてたのかも。
で、立ちバックシーンは手間かかる部分になると思うので、もうマトモに描かれること無いかも?
「わざわざ立ちバックって設定にしたんだからもっと描けよオラァン!」と言ったら「ハイ、コクピットの中をなるべく描かないで済むようにロボの表情とシンクロするように設定しました。これからもこの設定を活かしてコクピット内を見せずにロボの表情で表現するようにします」と返された感。
ボクはどんな表情をすればいいのだろう。

そして話グルっと回って小池一夫の件、立ちバック見せないんだったら「ギャクなのかシリアスなのかよく分からん微妙さが面白い」って点に於いては条件を欠いてしまいます。
ありゃこれは参ったね…そして話はなんか“地球へ”みたいになって来てるような?
嫌いじゃない、むしろ好きな部類の設定だけど、前期(2017、10~12月)でもクジラっていう“地球へ”モドキ作品があって大コケしたばかりなので、大丈夫かなぁと不安ががが。{/netabare}

16話までの感想{netabare}
いや参ったね、13話終わった段階で感想書いておけば良かったか。

まず13話、途中まではまずまずの出来だったのに、オチがちょっと…。
「記憶消されてたのを(内容も一緒に)思い出しました」って、まてまて。
記憶操作自体がデウスエクスマキナに片足突っ込んでると思うんだよね、そんな設定あるなら途中どうとでもできちゃうじゃん、と。
というかそれだけで一つの作品作れるくらいのドデカいネタで…同期に放送してるものならウィクロス、カリギュラはちょっとまだ不明、公式の動画がネット上にずっと上がってる物としてはモンストアニメ(一期)とか。
なにより「記憶消されてたこと自体記憶にない」「記憶を消されてたことは分かるがその内容は思い出せない」「記憶消されてたことは分かるし、その内容も分かる」と、段階があると思うんだ、左から重篤。
ウィクロスやモンストはこの真ん中の状態がデフォで、一方のダリフラでは…左から一気に右まで行っちゃってない?
段階すっ飛ばし過ぎじゃない?
この雑さがどうにもデウスエクスマキナ臭に感じてしまい、3話はとても褒められたものではありませんでした。

そして15話ではヒロとイチゴでデルフィニウム動かせて「!?」に。
「ゼロツーの想いが流れ込んで来るー」って、フランクスにはそんな機能あったのか。
また、その場面のイメージ映像では13話の幼少時の出会いシーンはナシで、「これじゃあ馴れ初めは他人には分からないままなのかな?」と思ったら16話でしっかり「二人に何があったか分からないけど」みたいなことをイチゴが言っててそれは評価。
うん、そこは評価する、評価するけど…16話さ…

大切な思い出を消したヤツに、なにか思うことないの?(※)

ってのがすっごい引っかかってしまいまして。
なーんにも思ってなさそうなのが違和感ありまくりで…「てめぇよくも」ってのもさることながら、「思い出したのはあれで全部だろうか」とか思ったりしない?
もっといえば「大人達はいつでも都合のいいように記憶を操作できる。今こうしてる間もなにか洗脳が施されてるのかも知れない」って思わない?
これは“ゆゆゆ”でも思ったことだけど、今ある自分の記憶は本物だろうかって不安にはならないのだろうか。
記憶操作できる存在から「もうそういうことはやってないししません」って保証取りつけてないんだぞ?(証言だけではダメだぞ)
結局これって、キャラの身になって物を考えてない、物語の都合でキャラを動かしてるだけ、もっど悪い予感がするのは「他の作品の印象的なシーンを継ぎはぎしただけ」に思えてどうにもこうにも。
記憶操作ネタはホント慎重に扱わないとアホっぽくなるだけなんで…。

まだ最終回迎えてないし、文句ではなく今後※の問題へ切り込んでく展開になってくれたらいいなぁ~ってことで。
パパへ不振を抱かない(そういう発想が浮かばない)こと自体が既に洗脳されてるってことなんかなぁ?
一応「いただきますの時にパパへの感謝の言葉を言わない」と洗脳がほぐれつつあるような描写はあったけど、き、期待して、大丈夫、なのか??{/netabare}

19話までの感想{netabare}
これってちゃんと何人もの目を通して推敲したのかなぁ?
マグマエネルギーで不老不死→わかる、っていうか突っ込むところではないだろう
不老不死の施術をすると生殖能力を失う→わかる、減数分裂しないとか受精卵が育たないとか起きるだろう
生物学者が対叫竜兵器作った→わ、わかる、そのせいでロボっぽくないロボになったってことの説明にもなる、かな?
フランクスの操縦は「生殖能力をを持ってないと無理」→ん?

そこは「不老不死施術を受けた者では操縦できない」じゃないの?
引っかけかなぁ?
生殖能力の有無だけで言えば、不老不死施術したかどうかは大した問題ではなく…あくまでいち集合でしかない。
要は作中の言い方では、あたかも「お前がそう設計したんじゃん」って印象が強くて。
これが「不老不死施術を受けた者では無理」って言い方なら「意外な副作用」として受け入れやすいのに。
流れで理解できなくもないけど言葉のチョイスが悪い。

それとやっぱり↑でも指摘したけど、ヒロ達は何をもってして自分の記憶は正しいと思ってるんだろう?
ひょっとしたらその感情さえ操作(作り出されたもの)されてるかも知れないぞ?
視聴者(神の視点)から見れば「嘘じゃない」ってのは分かるけど、キャラクターはそれの確認のしようがない。
どうもやっぱり描きたいシーン優先でキャラに立ってモノを考えてない臭がする…なんかレクリエイターズを彷彿とさせる。

あとちょっと専門的な話になるけど、「(叫竜は)女性が持つ染色体XXが含まれる~」とかなんとか。
え、どうやって!?
ホニャララって生物の遺伝子と酷似してるとかで性染色体の存在が判明したはいいとしても…ホモ結合だからってメスとは限らんぞ?
生活史分からない状態でXY型とZW型(またはそれ以外)って判別できるのか?
まぁそれ以前に…対立遺伝子かよw倍数体かよwwwww
そこまでやったら2n=いくつかまでやりゃあいいのに…今後やるのかな?シローとか出ないの?
ってかフランクスの機体名に植物の名前付けてるが、どれも雌雄同株なんですがそれは。
特にクロロフィッツ(オリヅルラン)は栄養生殖(無性生殖)の代表選手みたいなもんで…あ、それイチゴもだ。

なによりビックリなのは、あんな世界になってからそんなに時間経ってないこと。
居住区の住民がツガイで生活してるのは大昔の慣習引きずってるせい…と思ったら数十年程度しか経ってないという事実。
居住区民って記憶操作されてるのかな?
ってか“ビートレス”で疑問に思ってることの正反対でおかしい方向に振り切っちゃってて…。
不老不死化→労働の不必要化→ガリアンのランプレート人化
分からんでもないけど、途中に「インフラの自動化」が無いとどうにも釈然としないというか。

間すっ飛ばしてる感というか、既存作品の切り貼りでそのパーツ同士の隙間を埋める部分が雑というか…既存作品の知識を持って「説明しなくても知ってるでしょ?」って振舞ってる感。
パーツの隙間を埋めることに苦労してた既存作品を蔑ろにしてるみたいでどうにも感じ悪い。{/netabare}

21話までの感想{netabare}
ペアのうち片方がフランクスから離れた場所に置かれて、もう片方のペアの待つフランクスに辿り着いたら勝利って展開多いっすね。{/netabare}

23話までの感想・ガンダム本編でMS少女は止めろと言っただるるるろおおお!!!?(言ってない){netabare}

くっそう、思い出せない。
エヴァじゃなくトップ2じゃなくて巨大ロボだかなんだかが美少女の顔になるのって何かあったよねぇ…なんだっけ?(武装神姫のアテナじゃないなぁ、途中から突如そうなるヤツ)
思い出せないってことは大した作品じゃないってことかな、もしくは記憶違い?

いやさぁ、こういうのってすっごくキモいと思うんだよね。
アニメの方は何だったか思い出せないけど、一方でゲームは思い出しました…怒首領蜂大復活を見た時、あん時ぁ吐き気を催したぞ?
エスプやムチムチポークには文句は無いが(といいつつメーカー違うけどエグゼリカは寒気を覚えた)、なぜに首領蜂でボスを美少女化するかねぇ、と。
まるでコンマイみたいだあ、って…気になってさっきググってみたら首領蜂はすっかり美少女コンテンツになってるのねー。
ピンクスゥイーツじゃダメなのか。

デク「ケイブも生き延びたいからなーっ!」
ドバ「そうだった…」

と、別にゲームの文句ここで言ってもしょうがないのだけど、ああいうのが商売として成立してるからには支持する人が居るってことでしょう。
むしろそれを「うっ」て思う自分の方が稀なのか?
でもってダリフラのスタッフはそういうのが大好きな方達だった模様。
アイマスが大好きって段階で気付くべきだったかー、しっかしそうはいっても明貴美加だってTPOは守ってたと思うんだが。
最初から「そう」なら文句は無いんだ、引っ張って満を持して「どうだ」と出してきたのがコレだと「ええ…」とドン引きでして…。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
ひっどいなこれ…。
何がどう酷いのかひとつひとつ説明してくのはこっちも辛いんだけど、全体の雰囲気としてはコメルシやビビオペっぽい。
って、ビビオペとプロデューサー同じだって!?
…。
作画上がりの新人(?)監督潰しが得意なのかな?
オリジナルやりたいなんて言い出さない様に、大人しく原作モノを粛々とこなす様に叩き潰すためのこの企画だったんじゃ…。

見当違いかもしれないけど自分が肌で感じるのは、監督自身の「アレやりたい」ってのもさることながら、下の者から「あれ入れようコレ入れよう」と注文が来たら首を横に振れない人なんじゃないかな。
ここら辺がコメルシっぽいんだよね。
しかもそう進言する連中なんて社会の底辺を這いずる“アニメで育ったアニメーター”ばっかりで、結局「どこかで見たアレ」しか出てこないの。
で、作監上がりの監督は不必要な物を「要らん」とホチキスで止めてゴミ箱へ捨てる(宮崎駿)ようなこともできずに全部作品に入れちゃいましたー、みたいな。

思わせぶりなシーンはあるけど全部投げっ放し、木曜洋画劇場の予告だけ見てる感じ。
こういうのってあんまここで書くのは適切じゃない気がするけど、エロマンガとかよく見てみると、その作家の得意とするポーズってのがあるみたいで、クライマックスのシーンがどれも同じポーズなんてのがよくあったり。
恐らく編集からあれこれ言われるのが弱いジャンルだからだと思うのだけど。
要は意識的に違うものを書こうと心に強く持ってないと、手癖と言うか、いつもの書き慣れたものに収束しちゃう。
ダリフラも「どこかで見たアレ」の殆どがガイナで、以前描いたことがあるんだからそりゃ再び描くのは楽だしついついそっちに流れちゃうんじゃないかな、意識をちゃんと持ってないと。
で、監督はアレ入れようコレ入れようで頭がゴチャゴチャして強く意識しておくことを忘れちゃった、みたいな。
で、そこで「あんたブレてるよ」って指摘するのがプロデューサーだと思うのだが、なんかそれを怠ってるっぽい、これまで関わってきた作品(レクリ、ビビオペ、プラメモ)の傾向見てみるに。

まぁなんつーか、原作モノならまだしもオリジナルをやるには無茶だったっつーか…ビビオペの高村と同じ道を辿りそうで。
見てるこっちが心苦しくなるというか、あんま強く批判する気も起きないけどお勧めする気もありません。


追記
そういやコミカライズの方はとらぶるの矢吹でしたね。
ある意味お似合いっていうか、矢吹も通った道なんじゃ…。
とらぶる無印は、それこそうる星よろしく後先考えずに次々と新キャラ・新設定をボコボコ突っ込みまして。
けどダークネスになってそりゃアカンと気付いたのか、それまで出しまくったキャラ・設定をどうにか回収することで「あれは伏線だったんだ」ってことにしようと尽力した形跡がよく見て取れます。
これは多分長谷見沙貴の力もあって、話飛ぶし以前もどこかで書いたけど“もえたん”のオーコメで長谷見沙貴出てて、まぁ大抵は戦車のアレのよいしょ(アクタスなんで)なんだけど反省会も展開してて、序盤にケータイで変身するシーンで「これ設定入れたけど後半全然生かしてませんね」みたいなこと言ってたり。
チェーホフの銃(ググって)は発砲させねばならぬってのを心底思い知ったみたいで。
で、それを現場で体験してきた矢吹からしたら借り物(パクり)の部品ばかりで作られた発砲能力の無い銃になってるアニメのダリフラはどう映ってるんだろう?
仕方ない自分もそうだったと子供を見る面持ちなのか、失笑なのか…。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 23
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

少々、天元突破グレンラガンを彷彿とさせる展開

A-1 PicturesとTRIGGERの共同制作オリジナルアニメーション企画。

出会いによって一変してしまう典型的なボーイミーツガール作品であった。フランクスというロボットに男女{netabare}(生殖可能な状態というのが必要条件){/netabare}で搭乗し、叫竜と戦うというもの。比翼の鳥という表現がよく出てくる。{netabare}グレンラガンの如く、真の敵はまた別にいるわけだが。実体を持たない意識の集合体みたいなやつ。叫竜も元々人間で過去に集合体みたいなやつに攻め込まれた人たちの子孫であった。強い人は姫みたいな奴だったり、兵器になるが、弱い人は地下のマグマになったらしい。そら、勝手に使われたら、怒りますわ。{/netabare}

{netabare}最後の敵を倒すときにマトリョーシカのように小さいやつが出てくるのも。{/netabare}グレンラガンのよう。エヴァンゲリオンぽい所もあったような気がする。

この作品で最も印象に残っているのは{netabare}7話の休息を取る回でココロが見つけた出産に関する本を読んで子作りに興味津々になり、ミツルとしちゃうこと。さらに、一発で決めている。若さのなせるわざ。結婚式を邪魔され、記憶を消されたのは個人的に最も辛いシーンだった。結局、4人目まで生まれるけれども。結婚に出産にと、戦闘漬けの生活しかしてこなかった子供たちが始めた人間らしい生活。最終話ではヒロとゼロツーの戦闘よりも地球に残った人々の生活が描かれている。子供たちが増えて人類創生。ゴローはなんだかんだイチゴと子供作って、ココロに振られたフトシも家族ができ、イチゴに振り向いてもらえなかったイクノは研究で人類の手助け。ナナとハチも大分性格が変化して最初とは大違い。ゼロツーの好きだった絵本の最後のページは幸せそう。それに、最後は2人で再会できたみたいでめでたし。{/netabare}結構、最終回は個人的に好きな展開だった。それなりにハッピーエンドでかつ、家族愛を感じられる展開で。グレンラガンを彷彿させると書いたが、やはり名残はあるが、別物として作られたと感じるので、グレンラガン見たことない人でも楽しめる。途中は単調なバトルが続くが、{netabare}ココロの悪阻シーンから個人的に面白く感じるようになった。{/netabare}

ミクが表情豊かで飽きさせない。一人は変顔要員必要ね。博士の懺悔やゼロツーが{netabare}叫竜の姫のクローンだったこと{/netabare}も印象的だった。ラスト4話くらいが好きであった。

OPは中島美嘉でKISS OF DEATH 艶めかしい歌声。
EDは全てXX:meというヒロインのユニット{ゼロツー(戸松遥)、イチゴ(市ノ瀬加那)、ミク(山下七海)、ココロ(早見沙織)、イクノ(石上静香)}が歌う。
トリカゴは現代のJKっぽい制服を着たヒロインが素敵。
真夏のセツナでは水着を着たヒロインがセクシー。束の間の休息という感じが溢れている。
Beautiful Worldではヒロインたちの仲良し日常生活が描かれる。
ひとり ここはゼロツー(戸松遥)のみ歌唱。ゼロツーの好きな本が絵が描かれる。出会いと別れの切ない物語。{netabare}人間になりたいと焦り、戦闘するゼロツーが過去にヒロと出会っていたことを思い出す回でのみ、流れるわけだが、少々リンクしている。{/netabare}
EscapeもJK風ファッションのヒロインたちがより憂いを帯びた表情。手を繋いだり、寄り添ったり。そして、たくさん並んだゼロツー。
ダーリン 作品の終わりが近づいているときに流れるので、切なくなってくる。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 独りとヒトリ
遠い未来。 人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。そんなプランテーションのひとつ、「セラスス」では、パラサイトたちの入隊式を翌日に控えていた。パラサイト候補の一人であるコード016「ヒロ」は、事前のテストで落第を言い渡され、失意の中にいた。 入隊式の説明会にも出ず森に入ったヒロは、奥にある泉で、見知らぬ少女が泳いでいるのを目撃する。コード002「ゼロツー」と名乗ったその少女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

2. 繋がるということ
ヒロのことをすっかり気に入った様子のゼロツーは、13都市に残ることに。だがヒロは、ゼロツーとストレリチアに乗ったときのことをほとんど覚えていなかった。ゼロツーともう一度乗れることを証明したい。そんな思いを抱えながら、ひとり、訓練に明け暮れるヒロ。一方イチゴは、ゼロツーに、これ以上ヒロと関わるのはやめてほしいと告げる。そんなとき、ヒロの実機での起動テストが行われることになった。テストの結果次第では正式にパラサイトとして選出されると言われ、希望を抱くヒロ。そのテストでのヒロのパートナーに名乗り出たのは……。

3. 戦う人形
起動テストでの失敗のあと、気まずいヒロとイチゴ。ヒロはもう一度ゼロツーと乗られるようにナナやハチに掛け合おうとする。そんなヒロに対し、ゴローがある噂を口にする。「3回以上、ゼロツーと一緒に乗れたパートナーはいない」と。それを知りつつも、他に道はないと答えるヒロ。そんなとき、13部隊がはじめての実戦に出ることに。ただしAPE本部からは、ストレリチアの出撃は禁止とされた。「いいの? あの子たち、みんなやられちゃうよ?」そんなゼロツーの言葉を聞きながら、もどかしい気持ちでヒロが見守る中、13部隊が叫竜と遭遇して……。

4. フラップ・フラップ
先の戦いのあと、ミツルは意識を取り戻したが、肉体には大きなダメージが残った。しかもゼロツーに対して異様なほどの怯えを見せる。「パートナー殺し」という、ゼロツーに付きまとう噂。ゼロツーと一緒に乗ったパートナーは、3回目で必ず命を落とす――その噂のことは、ヒロも何度も聞いていた。フランクスに乗れなければ、いないのと同じ。しかしゼロツーと乗れば、無事では済まないかもしれない。ふたつの感情の間で揺れるヒロ。一方、ゼロツーに対してAPE本部から「13都市を出て前線に戻れ」という通達が届く。

5. キミの棘、ボクのしるし
13都市と26都市のキッシングが行われる。キッシングとは、移動要塞都市同士で接続し、マグマ燃料の受け渡しをすること。しかしそれにより、大量の叫竜を呼び寄せることになってしまう。そこで、13部隊と26部隊が共同でふたつの都市を守ることに。両都市を繋ぐメインパイプの防衛には、ヒロとゼロツーが乗るストレリチアが配置されることとなった。26部隊のコドモたちは、ゼロツーとストレリチアの名を聞いて動揺する。以前にも26部隊はゼロツーと共同作戦を行ったことがあり、その際、ゼロツーの周囲を考えない戦い方のせいで仲間を失っていた。

6. ダーリン・イン・ザ・フランクス
キッシングによるマグマ燃料の受け渡しが続く13都市と26都市。大量に押し寄せてくる叫竜を相手に、フランクス部隊による防衛作戦が始まる。26部隊が見事な連携で次々と叫竜を倒していく一方で、13部隊はうまく戦えず、経験不足を露呈してしまう。そんな戦況を見て、ストレリチアがいよいよ戦場に出る。ヒロにとっては、ゼロツーとストレリチアに乗るのはこれが3回目。圧倒的な力で次々と叫竜を倒していくが、コクピット内のヒロの肉体は限界に達しようとしていた。

7. 流星モラトリアム
13都市は最重要特別監視都市に認定される。ゼロツーとストレリチアは13部隊所属となり、ヒロがゼロツーのパートナーに正式に選出された。ゼロツーの噂に対する疑念も晴れ、13部隊のコドモたちも彼女を仲間として迎え入れる。そんな13部隊に、休暇が与えられる。はじめて見る海を前に、テンションが上がるコドモたち。つかの間の平穏な時間を満喫する。だが、海岸から少し離れた場所に、見たこともない廃墟を見つけて……。

8. 男の子×女の子
13部隊のピスティルとステイメンの間で、大ゲンカが勃発。きっかけは、叫竜との戦いの最中、男子が女子の体をやらしい目で見てしまったことだった。これに堪忍袋の緒が切れた女子たちは、男子との共同生活を拒否。男子も、女子の好きにさせてなるものかとこれに応戦する。ケンカが長引けば長引くほどお互いに意固地になり、後に引けなくなっていくコドモたち。それは一部のコドモに稀に症状として現れる『思春期』と呼ばれる状態だった。

9. トライアングル・ボム
13部隊のコドモたちに、パパからプレゼントが届く。欲しいものを事前に伝えておけば、一年に一度、パパから届けられるという風習だった。それぞれがもらったプレゼントを喜ぶ中、ゴローが髪留めを持っていることに気付くヒロ。だがそれは今回もらったものではなく、昔、イチゴに渡そうとして渡せなかったものだという。そんなとき、叫竜が襲来。戦いの最中、デルフィニウムが叫竜の体内に取り込まれてしまう。ゴローはイチゴを緊急脱出させたものの、自らはコクピット内に取り残されてしまい……。

10. 永遠の街
戦いの活躍が評価された13部隊に、勲章が与えられることになった。授与式は、13都市内で行われる。これまで自分たちが守ってきた都市の中にはじめて入れることになり、はしゃぐコドモたち。中でも、オトナになることに憧れているゾロメは、興奮しすぎて落ち着かない。授与式当日。コドモたちは13都市の市長から直々に激励の言葉を受ける。式そのものは粛々と終わり、その帰り道、ゾロメはひとりはぐれて、都市の奥深くへと迷い込んでしまう。

11. パートナーシャッフル
叫竜との戦いの最中、ミツルが『コドモ熱』にかかり、クロロフィッツは行動不能に陥る。発熱は一時的なものだったが、これまでもあまり安定していなかったイクノとのコネクト値が、実戦投入が難しくなるほどまでに低下してしまう。このままでは部隊全体の作戦行動に影響が出るおそれがあった。そこでナナが打開策として提示したのは、13部隊のコドモたちの中でパートナーを入れ替えるというものだった。

12. ガーデン/始まりの庭
13都市は、通称『ガーデン』と呼ばれるAPEの施設に立ち寄る。そこは、何百人ものコドモたちが幼少期を過ごすパラサイト育成施設であり、ヒロたちにとっても故郷と呼べる場所だった。ガーデンに隣接するラボで、種々の検査を受ける13部隊のコドモたち。ヒロは、この場所に戻っているはずの元パートナー・ナオミに今の自分のことを報告するため、禁止されているにもかかわらず、ガーデンの内部に忍び込むことに。

13. まものと王子様
ゼロツーの肉体に異変が起き始めていた。その影響で精神的にも不安定になり、これまで以上に叫竜への敵意を剥き出しにするゼロツー。パートナーであるヒロの言葉さえも届かなくなりつつあった。そんな戦いの最中、ヒロはゼロツーの意識と深く繋がり、そこから流れ込んでくる記憶を垣間見る。それは幼い頃の思い出。まだ名前もなく、言葉も喋れなかった彼女と、かつて自分は会ったことがある――ヒロはそれを思い出すのだった。

14. 罪と告白
ゼロツーのパートナーとしてフランクスに乗り続けた結果、ヒロの肉体にも大きな変調が起きていた。結果、ヒロは一時的に意識不明の状態に陥ってしまう。ヒロの変調がゼロツーによって引き起こされたものであると知ったイチゴは、ゼロツーをヒロから引き離す。APE本部からも、この状況を受けてゼロツーをAPE直属の親衛隊『9’s』所属に戻すという通達が出された。もう一度話をしたいと願うヒロとゼロツーだったが、お互いに会えない時間が続き……。

15. 比翼の鳥
ゼロツーがミストルティンから去った後、13部隊は、グランクレバスという叫竜の一大拠点を制圧する作戦に参加することとなった。この拠点を奪取できれば、叫竜との長きにわたる戦いは一気に優勢に転じる。APEにとっては重要な作戦であった。他の多くの移動要塞都市、およびそこに所属する多数のフランクス部隊も戦いに投入される。その中には9’sとともに行動するストレリチアの姿もあった。一方、パートナー不在となったヒロは、出撃する13部隊の仲間たちを見送って一人だけ13都市に残る。そこへフランクス博士が現れて……。

16. ぼくたちの日々
グランクレバスでの激しい戦いからおよそ1ヶ月。13都市は壊滅したものの、ミストルティンは奇跡的に破壊をまぬがれており、13部隊はそこでの待機を命じられていた。しかしそれ以降、オトナからの連絡は一切なく、コドモたちを監督する立場のハチとナナも接触しようとしてこない。ミストルティンでは、環境を維持する機能が不具合を起こし、これまでのような快適な暮らしはできなくなっていた。そんな状況でも、自分たちで工夫しながら日々の生活をこなす13部隊のコドモたち。その中には、仲間たちと一緒に笑うゼロツーの姿もあった。

17. 楽園
オトナから一切の連絡がない状況が続く中、ミストルティンに突然、9’sの面々がやってくる。パパから様子を見てくるように言われたという彼らの言葉に、自分たちは見捨てられたわけではなかったと安堵する13部隊のコドモたち。9’sはミストルティンでの13部隊の生活に興味があるらしく、この日は泊まっていくという。その夜、ココロがみんなに内緒で手元に持っている『手帳』が、9’sに偶然見つかってしまい……。

18. 桜の花が咲く頃に
コドモたちとの接触を避けていたハチから、久しぶりに指示が来る。次の補給船が来たらミストルティンを放棄し、13部隊はAPEの施設『トリノス』に移るという。それを聞いたヒロは、ミストルティンにいられるうちに、最後の思い出作りとしてミツルとココロの結婚式を開こうと提案する。式場やドレス、そして指輪。どれも手作りで、自分たちができる範囲で準備をしていく。ミストルティンの森の桜が満開になったその日。コドモたちだけの結婚式が始まる。

19. 人ならざるモノたち
ラマルク・クラブによる13部隊への強引な対応を知らされたフランクス博士は、それを機に、APEという組織に彼自身が招かれたときのことを思い出していた。2025年。博士がまだ、ヴェルナーと名乗っていた頃。きっかけは、クリーンかつ万能なエネルギー源『マグマ燃料』がAPEにより発掘されたことだった。そのエネルギー革新により人類は本格的に不老不死の研究に着手し、ヴェルナーもそれに参加する。しかし、2037年。地中から叫竜と呼ばれる未知の存在が突如出現したことで、人類は苦難の時代を迎えることとなった。

20. 新しい世界
数多の犠牲を出しながらも奪取に成功したグランクレバス。その地下には、スターエンティティと呼ばれる叫竜の超巨大兵器が眠っていた。ニンゲンの手でこれを起動させることができれば、叫竜との長きにわたる戦いに終止符を打つことも可能となる。が、叫竜がそれを許すはずもなく、全戦力を投入してグランクレバスに迫ろうとしていた。フランクス隊が迎え撃つ中、ヒロとゼロツーに対しラマルク・クラブ賢人から別任務が命じられる。ヒロはそんなラマルク・クラブの賢人たちを前に、この作戦が終わったらオトナと決別すると宣言する。

21. 大好きなあなたのために
コード001――叫竜の姫によって乗っ取られたストレリチア。これを鍵として、スターエンティティは叫竜の制御の元、起動してしまう。だがそんなニンゲンと叫竜の決戦の場に、突如として空から謎の存在が降り立つ。VIRMと名乗るその存在を、叫竜の姫は“侵略者”と呼び、敵意を剥き出しにする。叫竜もニンゲンも関係なく無差別に攻撃するVIRM。APEは壊滅し、コドモたちは自分がなにと戦うべきか分からなくなってしまう。一方、ストレリチアを奪われた形のゼロツーは、自身と叫竜の姫との衝撃的な因縁を博士から聞かされて……。

22. スターゲイザー
ニンゲンと叫竜の戦いは終わった。叫竜は“侵略者”であるVIRMを迎え撃つため、次々と地上を離れ宇宙へと上がっていった。その中には、誰も乗っていないはずのストレリチア・アパスも含まれていた。生き残ったコドモたちは、新たな生活を始めていた。あまりにも厳しい環境に放り出されながらも、誰に頼ることもなく懸命に生きる日々。そんな中、戦いの後で抜け殻のように虚ろになってしまったゼロツーに、ヒロは献身的に寄り添っていた。

23. ダーリン・イン・ザ・フランキス
ヒロはストレリチア・アパスに取り込まれたゼロツーとの再会を願い、他のコドモたちとともに宇宙へ旅立つ。叫竜の艦隊は、火星宙域に集結しつつあった。だがそこでは、叫竜の艦隊とVIRMによる、地上で行われていたものとは比べられないほどの大規模で激しい戦いが繰り広げられていた。一方、ミツルはココロに付き添って地上に残り、二人の問題に向き合おうとするが……。

24. わたしを離さないで
仲間たちと別れたヒロは、VIRMとの最後の決着を付けるため、ストレリチア・アパスとともに宇宙の果てを目指す。虚無にも等しい真っ暗な宇宙空間をひたすら飛び続ける――永遠にも思えるその旅路は、やがてヒロの時間の感覚すらも失わせていく。一方、地球では、イチゴたちが宇宙から戻ってきてからすでに数年が経過していた。彼らは幾多の苦労を乗り越え、ようやく平穏な日々を送れるようになっていた。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

87.5 3 群像劇で幼馴染なアニメランキング3位
ef - a tale of memories.エフ・アテールオブメモリーズ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (2435)
12470人が棚に入れました
広野紘と新藤景は幼馴染の間柄。紘はクリスマスの夜、景のパーティーに呼ばれていたが、ふとしたキッカケで宮村みやこと遭遇し、紘はマイペースなみやこに振り回されるはめに。
紘のクラスメイトで映研部員の堤京介はクリスマスの街を撮影中、雑踏の中に少女の姿を見つけキャメラを向けるが、つい彼女の姿を撮りそびれてしまう。
一方麻生蓮治は駅で新藤千尋と出会う。翌日、そしてその次の日も蓮治は無人駅におもむき千尋と再会するのだが…。

声優・キャラクター
田口宏子、岡田純子、やなせなつみ、後藤麻衣、下野紘、泰勇気、高城元気、中島裕美子、遠近孝一、浜田賢二
ネタバレ

bana-g※更新減 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「a tale」でも安易に「tale」へ逃げない所が魅力の一つ。最高のエンディング。

原作未プレイ。
評価対象はあくまで「ef - a tale of memories」のみ。
二期の存在を知らないという前提で評価してみる。


ファンタジー風の装いに反して内容は非常に現実的だった。


ストーリー上追うべき内容は大まかに4点。

物語A:蓮治×千尋

物語B:紘×みやこ(×景)

物語C:京介×景

物語D:火村×ユウコ



{netabare}しかし、全12話を通して解釈としての結論まで辿り着いたのはAとBだけだろう。


加えて、物語Bは演出面で非常に目を引くシーンは多かったが(尺不足?による)展開の強引さも含め、シナリオとしては取り立てて論じるほど興味魅かれるものではなかった。
個人的には、メインこそ物語Aであり、あくまでも物語Bは全体が引き立て役のような印象を受けた。

だが、敢えて言うが、物語Bが不要かと問われれば断じてNOだ。良い意味での無難さを一方に据えたからこそもう一方がここまで輝いた。
そういう意味では、展開の手法は別としても、内容のバランスは非常に良かったと考えている。


よって、本レビューでは物語B、C、Dについてはほぼ割愛する。
まぁ二期まで視聴すれば特にC、Dには触れたくなるかもしれないが。



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◆並行した独特の展開-----時間軸は?◆


物語Aと物語Bが並行して進んでゆく。
途中までこの手法に凄く違和感を感じていたせいで深読みしてしまった。
蓮治が「まさかお姉さんと入れ替わったりしてないよね?」と冗談めかして尋ねていたが、
私が考えていたのは、こいつら(=物語AとBの登場人物)って本当に同じ時間軸を生きてるの?ってことだった。


双子の姉妹なのに全く会話もなく、接点と言えば近況報告のメールくらいしかない景と千尋。
サムライ・フラメンコのあの人じゃないけど、もしかして自作自演?みたいな。
本当は時系列がズレていて、景は死んでいて、携帯の写真はただのメモリー。
お姉ちゃんが買ってくれた洋服は形見として大事にしまっていて.....いや完全に深読み妄想勘違いでしたけど。


でも本当に違和感はなかなか拭えなかった。
普通だったら、障害を持っている大事な妹に近づく男がいれば、素性なり人柄なりを直接会って確かめてみたくなるものだと思うんだよね。


同じ学校の図書館まで毎日の様に出向いて弁当食って過ごしてるんだから接点くらい作れるでしょう。
物語AとBを多少交わっても、決して混ざり合わないようにしたかったのはベクトルの違う物語を展開する上で都合が悪かったのかもしれないが、
ファンタジーに頼らない現実思考の話だからこそ、そういう点がむしろ気になった。


まぁ物語Aで良き助言者である、久瀬や火村があっさりと助け船を出して解決できるようなら、物語Bはああも痛々しく生々しくはならなかっただろうから、それを見越しての設定なのだろう。




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◆流石シャフトと言わしめる圧巻の演出-----その裏表◆


全話を通して、シャフトの工夫を凝らした独特の演出が単調なシーンをさも意味あり気に彩る。
目線一つ、唇の動き一つ、些細な所作で好意や照れを表現する演出、効果的なアングル、色使いは見事としか言えない。


要所要所にモノクロを用い、白黒の世界から色付き変わっていく様が登場人物の内面にある感情の灯りと絶妙にリンクしていて、
正の感情を直感的に掴みとれた。


何気ない会話シーンを敢えて背景の美しさに目が行くようなロングショットで描く場面も多く、
「恋愛」というありきたりだが決して広くはないカテゴリの中を、ファンタジーに拡張してしまい縛りから逃げることも
恋愛モノのお約束を機械的に詰め込んだマンネリな描写で妥協することもせず、魅せ方の工夫を貫いて完成度の高さを維持した点はさすがのシャフトだと思う。


ただ一点の気懸りを挙げれば、上記の裏返しに「演出過多」の危うさがあるという事だ。
演出とはあくまでシナリオを効果的に伝達する、潤滑油だと思っている。
もしくは、単調さを回避する作品自体のアクセントとしての働きか。

7話の{netabare}文字だらけでべったりと埋め尽くされる留守電 {/netabare}演出などは、一度目にすれば脳裏に焼き付くインパクトの有るもので、
{netabare} みやこの紘に対する想いの度合い、じわりじわりと強まる絶望が端的に表現されていて{/netabare}演出がシナリオを最高の形で導いた好例だと思う。



しかし一方で、同じ7話での{netabare}千尋の「恋人としてキスしても良いです。もうそういう”場面”だと思います」の台詞辺りから蓮治の狼狽・戸惑い・絶望までを表した一連の{/netabare}演出等は
それ以前のシーンとしてあった画面を覆う砂嵐のようなズレ演出の影響とあいまって、視覚的なインパクトが却ってシナリオの進行を阻害しているように感じられた。
まぁ私の汲み取る力が不足していただけかもしれないが。


突飛で目を引く演出は、視覚的なギミックとして工夫されたら工夫されただけ愉しめるものだろう。
だが、こと「恋愛」という多義的で、あいまいささえも時には脚本の一部として機能する分野においては
意図的なシナリオの不明確さを上手くカバーするという視点が考慮に入らなければならない。


物語は大前提として、伝わって初めて意味を持つ。
「おかゆアニメ」を作れと言っているのではなくて、バランスの問題かな。
奇抜な手法も目を奪う美しい場景も、物語というシークエンスから零れ落ちればそれはもはや本質を損なっているようなものだ。



故に、演出には最大限の配慮が求められると思っている。


一期のみでは最終話まで観ても明かされない謎、語られない事実、疑問がいくつか散らばっていた。
思わせぶりな演出や2つの物語が並行して進展するという独特の展開が、話数の進行に応じて理解の未消化部分を
どんどん増やしてゆく結果、それぞれの点が線として繋がり始める前に視聴を断念する原因になった人は割と多いのかもしれない。


脚本と演出の双方に、抜群の魅力と同時にわかりにくさの原因があったのは認めるべきだと思う。
ともあれ、二回観てしまいさえすれば、その両方を100%楽しむことができるので、実は特に大きい問題ではなかったりするのかも。ここまで散々好き放題書いておきながら何を今更...。




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◆小説の存在-----評価と世界観-----最高のエンディング◆


物語Aにおいて、12年と13時間の間を行き来する千尋が、唯一持ち続けられる夢だった小説。
全てが滅んだ世界で一人生きる女の子を題材としたこの小説の捉え方が、efという作品を評価する上で最後まで私を悩ませた。


作中で繰り返される火村の言葉


----「この世に奇跡なんてものは存在しない。あるのは必然と偶然。そして、誰が何をしたか。それだけだ」




これをありのままに受け止めればファンタジー要素による奇跡的な解決による結末を迎える可能性は排除される。

それでは冒頭からも登場している神出鬼没なユウコの存在をどう説明付けるのか?
彼女が現実に存在するならば一貫しているが、霊的・空想的存在として存在するならばファンタジー路線でのどんでん返しの可能性は否定できなくなる。


ベースをどちらに置くかで全く評価が変わるので悩んでいた。


----「女の子は世界に一人。だから彼女は神様だ」



小説に登場する彼女=ユウコの可能性まで考えてしまっていたから正直混乱した。
前述した7話での蓮治の内面描写を素直に受け止めきれ無かったのは、カミサマに都合のいいように運命(≒記憶≒想い)を弄られたからだと勘違いしたためだろう。他作品にCLANNADの例があったし、efには現実路線をそのままゆくエンディングを期待していた。




結果、小説は単なる小説だった。


世界を改変したり、超常の力で奇跡をもたらす類いのものではなかった。
千尋と蓮治の絆を深めるための、それ以上でも以下でもない小説そのものであり、心からの安堵を覚えた。

なぜならそれは、最終12話での結末に直結してくるからだ。

千尋の記憶障害が奇跡的に回復した、なんていう安っぽいハッピーエンドじゃない。


千尋(と共有した記憶)の死を糧に、蓮治が小説家を目指す覚悟をした、なんていうリアリティを追及した後味悪いエンディングでもない。


たったの13時間”しか”もたないメモ書き程度の記憶という否定的なニュアンスを、13時間”も”蓮治のことを考えないなんて無理だった、と言わしめたエンディング。
諦めない蓮治の想いがあったからこそ、小説作成の段階から何度も立ち止まっては支えてきた蓮治の献身的な態度があったからこそ、自分自身とまで言っていた日記をなくしても千尋の記憶に蓮治は生きていた。


奇跡に頼らず、諦めず、蓮治と千尋双方の努力をして成し遂げられた考え得る最高のエンディングだと思っている。


確かに、冷静に見れば、問題の根っこは何も解決していない。
今後も記憶のリセット、他にも辛い出来事は繰り返し起こり得るだろう。

しかし、そうした不安を払拭し、今後の二人の明るい展望を予感させる絆と強さを描き上げられたというだけで個人的にはこれ以上なく満足している。




-------------------------------------------------





◆総評◆

物語Bはやや駆け足、一足飛びの印象もあったが其々が過去を清算し、不安定な自分から脱却できたのは観ていて割と気分が良かった。

物語Aに関しては、前述の通り大満足しているので追記すべきことは特にない。

演出の項でも書いているが、全体として理解の未消化部分が増えすぎると投げてしまいたくなるだろうが、
シナリオ自体は非常によくできている。一度で全て理解できなくても、一周すれば必ず何かしら心に残るものは有ると思う。
逆の言い方をすれば、長く付き合っていける作品だと思うので是非最後まで観てほしい。
少なくとも、比較的理解力に乏しい私でも二回観れば何となく理解できた。普通の人ならば或いは一回で大丈夫だろう。




結論:割とオススメの作品。








P.S

◆疑問点◆

同じ時系列上を進行しているとするならば「屋上の鍵」のリレー順が解らなかった。複数あるの?

紘の姉→紘 / 火村→蓮治 {/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

アムールトラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

時には相性が合わない人もいたり(比較になってます)

何か良い作品はないかと探していたとき目に留まった作品です。
あにこれのレビューをざっと見て、記憶がなくなってしまう話であることと演出が神がかっていることを知り、期待絶大で見始めました。

はじめに立場を表明しておきましょう。
僕はこの作品が好きではありません。
でも、安心してください。こき下ろすつもりなんかないですよ。

★この作品は、紛うことなき名作です★
間違いないです。本当に凄い作品です。
皆さん口を揃えて名作だと言ってますし、僕も激しく同意します。
それはなぜかというと、

•刺激的な構成
•シャフトの本気(?)

です。まず、シャフトは本当に凄いですね。演出にかけては他の追随を許さない。
あの演出はまるで何かが憑いているみたいですよね。作品に吸い込まれるというか、心の奥底にぬっと湧き出てくるというか。
よく分からない求心力があって、いつの間にか見入ってしまいます。

efはその演出だけで感情を揺らしてきます。素晴らしい。
しかもそれがストーリーと組み合わさったものだから、最強です。
演出とストーリーの相性が抜群ですよ。こいつはかの化け物並みのシンクロですね。
名作ですよ。

ですが──。

★なんででしょう?★
どうしても好きになれませんでした。正直自分でも何故かは分かりません。

神演出。キャラの内面をきちんと描いていて、まさに生きています。
題材は記憶。シリアス大好きです。特に記憶ものは好きなのですよ。
設定が近いものでは一週間フレンズ。
設定は遠いけれども、CLANNAD、うたわれるもの、東のエデン。
状況が似通った、タイムリープもの。

全部好きですよ。むしろ嫌う要素が……ない。

じゃあなんで好きじゃないとか言うんだ?
――知らんよ。

★比較実験してみましょう★
そうだ、比較してみましょう。
分からない時は分かるところから攻めていくのがいいって誰かから聞いたので。

単独では分からないものでも、周囲のものとの比較で見えてくることがあるらしいですね。

という訳で、一週間フレンズと比較してみましょう。
efのレビューなんだから他のこと書くなって?
すいません。書かせてもらいます。一週間フレンズをまだ見ていない方も、ネタバレに注意してくださいね。

○あらすじ
まずはあらすじから。
だいぶはしょりますし、記憶で書きますから違うかもしれません。
しかも多分、偏見まみれです。
ですが、多少のことはご容赦をお願いします。

では行きましょう。

•ef
{netabare}
主人公は廃駅で少女に出会った。
少女は13時間しか記憶が持たなかった。
教会の神父さん的な人物が少女の保護者的立ち位置。
主人公は神父さんとの絡みもありながら、少女と仲良くなろうと奔走する。
記憶を留めるため、ノート(手帳だったかもしれません)に書き留める。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。

そして、efにはもう一部ありますね。
漫画家の男の子と女子二人の三角関係を描いたストーリー。

二つ目なんか、あらすじですらないですね。すみません。
はいでは次です。一週間フレンズ。
efのレビューですが、これは必要なことなのです。
{/netabare}
•一週間フレンズ。
{netabare}
長谷祐樹は藤宮香織に一目惚れし、友達になろうと声をかける。
香織の記憶は一週間でリセットされる。
友人や香織の家族関係の中で展開される。
キーポイントは「友達になろう」。長谷は香織のために頑張る。
記憶を留めることは出来ない。日記としてノートに書き留め、それを見返すのみ。
そんな日々の葛藤などを描いたストーリー。{/netabare}

流れは相当似てますね。
あらすじを見る限りだと大きな相違点は、
•関係者の人数
•リセット期間
•記憶が残せるかどうか
あたりですか。

特に気になるのは「記憶が残せるかどうか」という点です。
{netabare}
efの13時間以内に思い出せば覚えていられるという設定は、現実的ですね。
記憶というのは定期的に思い出せば保てるものですから、納得できます。博士の愛した数式でも80分設定でしたしね。

しかし、なんだかしっくりきませんでした。
うーん、なんでだ?
こればかりは感覚なので、説明は難しいです。でも、敢えて言うなら、

全部覚えてるなんて、おかしいでしょ!

ということかな……?
efでは、ヒロインが記憶をなくさないように頑張ります。健気で、この場面にはぐっとくるものがありました。
ですが、頑張れば何とかなる道が提示されていたためか、記憶がなくなることへの恐怖が僕の中で半減しました。
そして、厳密な意味で、ストーリーに心動かされることが少なかったのです。つまり、演出に心を動かされただけという。
efを好きになれなかった原因。
忘れるはずじゃなかったのか、という肩すかし感が弊害となった可能性は高いです。


ちなみに一週間フレンズの方は記憶がすっきりきっかり全部リセットされます。理不尽にも、一週間という期間には手の施しようがない。
どうしようもないというのがぐっときました。

けど、何で一週間なんでしょうね。これ考え出すと訳分からないんですよね。原理とか。
実際には全く有り得ない現象じゃないかと思います。
一週間フレンズの記憶の消え方については現実的ではありません。efの方が現実的です。

ですが、『思い出』が全てリセットされていて、残っているのがノートで得た『知識』だけという点で、しっくりきたのです。{/netabare}


○舞台設定
これも好きになれなかった原因の一つでしょう。

•ef
教会が出てきます。
学校の制服はミッション系のものでよく見られるデザインです。
舞台は西洋でしょう。建物も西洋風です。
•一週間フレンズ。
日本のどこにでもありそうな高校です。
よくある制服です。
間違いなく日本です。

お分かりでしょうか?
『身近さ』というやつです。
僕はアニメにしても何にしてもばりばりに感情移入しています。
そんな僕にとって、efは少し遠かった。
わざわざ西洋にする必要があったのか、と嘆けます。

不意にパトスがほとばしってきたので、吐きます。下のやつは僕の闇です。
見ない方がいいかもしれませんよ?
{netabare}
ミッション系の制服は嫌いです。その中でもefの子達が来てるやつは特にまずい。
あれ、野暮ったいだけですよ。何であんなデザインにしたんでしょうか。土地狂ってんじゃねえですか?
二の腕辺りについているあのふわっとした提灯みたいなの、なんなんでしょう。
あれがムカつくのです。超ムカつくのです。あれ、邪魔なだけではないでしょうか。
ほんと、あのデザインだけは無理です。あれが複数人出てきただけで気が削がれるというかなんというか。
あんな服、消えちまえばいいのです。
※作品自体についての悪口じゃありません。尚、メイド服は含まれておりません。
※※引かないでください。
{/netabare}

○雰囲気の種類
efで演出された雰囲気はなんというか、近寄りがたいものでした。

絵柄について考えましょう。
•efの絵柄は、よくADVで見かける種類のやつですね。
顔が極めて小さく、目が大きく、髪が光沢を発するタイプです。目も光ってます。
•一週間フレンズの絵柄は、常時セピアが入ったふわふわなやつです。
特徴的なのは鼻の下。横顔になるととても長いです。あと、正面絵と横絵で鼻の位置が全然違います。目は一般的だと思われます。

別に、絵柄で選り好みはしません。一週間フレンズのやつは個人的にヒットでしたが、それだけで、efの絵柄も悪くないです。
しかし、今回ばかりは絵柄を攻めざるを得ないです。あくまで主観ですが、演出との相性が悪かったです。
efのキャライラストは主張が激しいです。目とか特にそうです。
そして、演出はシャフトです。当然演出力が強いです。
僕には、互いが主張して威力を相殺し合っているように見えたのです。

最初の方でストーリーと演出の相性がいいと書きましたが、
演出と絵の相性が悪かったのです。

僕のイメージでは、efのストーリーは高級品。精緻に作られていて、少しキザっぽい。
それに演出が加わり、程良く昇華されるはずでした。
しかし、絵の主張が強かったのでクドくなってしまった。

同じものを見ても受ける印象は様々ですから、こう思ったのは僕だけかもしれません。だとしたら、運が悪かったです。

★俯瞰してみて★
名作です。思い返して見れば、本当に良く出来ていました。
良いはずなんだけどなあ。
なんだか相性が合わなかったため、印象だけが悪いです。

体に良いことは分かっていても口に合わないから食べられないみたいな?

という訳で、よく分からないなりに分析してみました。
こんな感想もあるんだな、程度に見て貰えれば結構です。

必ずしもみんなが良いというものが自分に合うとは限らないですね。

p.s.まだ見ていない方。
二話までは何が何やらよく分からないまま見ることになると思いますが、そこから分かってきます。
そこまでは見ましょう。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 28
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

3つの視点とシャフト演出

原作はアダルトゲーム。
2007年放送、全12話。監督:大沼心氏、監修:新房昭之氏、シャフト制作。
「ef - a tale of melodies.」という続編(2期)はありますが、
綺麗に物語が締めくくられているので、本作単体で楽しめる作品です。

私が本作を観終わった後の感想というのは、
「うん、なかなか良い作品だった。点数にすれば75~78点くらいかな」
というものなのですが、
あにこれを含む世間の評価というのは、
「シャフトの最高傑作」「恋愛アニメの最高峰」と
大・大・大絶賛されている作品なのです。
(ちなみにあにこれの2015年現在の評価点は85.6点です)

何故このような乖離が生じるのか。
今日はそれを少し考えてみたいと思います。
ただ、その前に視点についてお話したいと思います。
これはあらゆる作品にも該当することではありますが、
特に恋愛作品に触れる際に「3つの視点」というものを、私は意識しています。
ちなみに私が勝手に作った適当な概念ですw

「1次元的視点」

あるキャラに自己を投影する、
すなわち、そのキャラになりきってしまうという視点。
最も原始的な視点ですが、最も作品を堪能できる視点でしょう。
キャラ重視ってことですね。

「2次元的視点」

登場するキャラと自分は違う人格であるという視点。
「このシーンならこのキャラがこんな行動をとれば盛り上がるだろ」というような
キャラを客観視することによって、話の展開を主とする視点。
ストーリー重視ですね。

「3次元的視点」

制作サイドの意図を汲み取って作品を俯瞰する視点。
作品の構造であったり、
「何故ここでこの映像を差し込む」「ここでOPきたぁ!!」というような
映像面、音楽面、声優の演技等、演出を読み解こうとする視点。
ジャンルが違えば当然そのジャンルの3次元的視点が必要になってくるので、
この視点によって、(今回の場合だと)アニメという創作物が対象となることが確定します。
平面から立体になりましたw(適当)

さらに4次元的視点というのも考えたのですが、その話はまた別の機会にしましょうw
それで私の場合、シーンによってどの視点を選択、あるいは併用するというように
使い分けている感じです。

では、ここらはネタバレありで、本作をこの3つの視点から捉えていきたいと思います。


{netabare}「1次元的視点」

広野紘(ひろのひろ)は高校生であると同時にプロの漫画家でもあり、
それ故にそのどちらもが中途半端な状態という悩みを抱えています。
また、13時間しか記憶の維持ができないという新藤千尋(しんどうちひろ)と、
そんな千尋と向き合っていく麻生蓮治(あそうれんじ)等
本作のキャラは極めて特殊な悩みを抱えているので、
自己を投影するというのは厳しかったです。
広野紘が抱える悩みというのは、大人なら共感できるところもあるでしょうけど、
高校生でこのような悩みを抱えるというのは普通はないですからね。
また、本作は2つの話が同時並列的に進行していくので、
その点でも1次元的な視点で本作を視聴するのは難しかったです。
瞬間的に感情移入するということはありましたけどね。

「2次元的視点」

前述したように、本作は2つの話が同時並列的に進行していきます。
すなわち、広野紘(ひろのひろ)と宮村みやこ、新藤景(しんどうけい)の話と
麻生蓮治(あそうれんじ)と新藤千尋(しんどうちひろ)の話なのですが、
前者はオーソドックスな三角関係の話だと思います。
後者についても割とよくある感動系のラブストーリーという印象ですかね。
多少強引だとも思いましたが、
ラストをハッピーエンドに綺麗にまとめたのはよかったです。
個人的にラブストーリーのハッピーエンドってあまり好きじゃないんですけど、
さすがに本作で鬱エンドでは救いがなさ過ぎですからねw

「3次元的視点」

ズバリ本作の肝はここです。
新房昭之氏×シャフトについては、もはや説明不要でしょう。
時に煙たがれるシャフト演出ですが、
本作とシャフト演出は最高のマリアージュと表現できるでしょう。
これによって、本作のキャラやストーリーが一段も二段も上のレベルに
仕立てあげられています。

まず本作の舞台ですが、ヨーロッパの都市を景観モデルにしたということもあってか、
どこか幻想的で童話的な雰囲気が醸しだされています。
別の言い方をすれば、現実味のない世界観。
キャラクターデザインについても同じことが言えて、
如何にもな一昔前のエロゲのキャラデザという風で、
お目目ぱっちりの、どこかkey作品のキャラデザを彷彿とさせます。

このように表面上は幻想的で、童話的なのですが、
それと対になるかの如く女性キャラの心情面はかなりドロドロでえぐいです。

宮村みやこは、冷め切った家庭環境で育った影響から心に闇を抱えており、
いつヤンデレ化してもおかしくない状態です。
新藤景は、広野紘に対する独占欲がもはや異常と言える領域です。
妹の新藤千尋の事故の原因に関わっているにもかかわらず、
そのことについて、まるで悪ぶれることもないかのような立ち振舞は
かなりの狂気を孕んでいるように思えました。
新藤千尋については、13時間しか記憶を維持できないが故に心に闇を抱えていますが、
ここはドロドロでなく、儚さの方が強く描かれているという印象でした。
ドロドロの三角関係と儚き感動ラブストーリーという対比構造が用いられているのかもしれません。

さて、表面上は幻想的で童話的、その中身は(女性)キャラのドロドロな心情描写、
さらにそれだけでは留まらない儚くも美しい物語。
そして、新房昭之氏×シャフトと言えば・・・
もうお分かりですね。
大ヒット作である「化物語」と「魔法少女まどか☆マギカ」です。
本作はこれらの大ヒット作との構造類似性があるように思えます。些か暴論だとは思いますがw
ただ、どのような作品がシャフト演出と最大限マッチするのかというのは、
少しは見えてきたような気がします。{/netabare}


最後に、何故私の評価と世間の評価に乖離が生じたかについて言及しましょう。
本作の最大の魅力が演出だとすれば、
その演出については、衝撃的というよりは既視感の方が強かったです。
厳密に言えば、既視感というより「シャフトならこれくらいやってくるだろう」という
悪しきとも言える慣れです。
2009年放送の「化物語」を当時視聴した時はまさに衝撃を受けました。
そしてその後も多数のシャフト作品に触れてきました。
そのことによるシャフト演出に対する慣れから生じた温度差が、
そのまま本作に対する私と世間の評価の違いとして表われたということなのかもしれませんね。
もし、私が本作を放送当時(2007年)に視聴していたなら、
また違う評価になっていたのかもしれません。
作品を視聴するタイミングは重要だということですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 43

85.0 4 群像劇で幼馴染なアニメランキング4位
ef - a tale of melodies.(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1582)
8463人が棚に入れました
天才美少女の広野凪にいつも振り回されている火村夕は、ある日、雨宮優子と言う不思議な少女と出会う。優子は夕の事を知っているようだが、彼女の事は夕の記憶には無かった。優子は、夕に不可解な言葉を残して立ち去る。
一方、従兄妹の麻生蓮治の家に泊まりに来ている羽山ミズキは、美しいヴァイオリンの調べを耳にする。それは蓮治のお隣さんの音楽家、久瀬修一の奏でる演奏である。蓮治の母、麻生すみれは、休暇中のミズキの世話を久瀬に頼むのだが--。

声優・キャラクター
中島裕美子、遠近孝一、後藤麻衣、浜田賢二、伊藤静、古澤徹
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

efの集大成、演出が奏でる音色

原作は未プレイです。
内容は1期の「ef - a tale of memories.」の続きとなっています。

1期レビュー→http://www.anikore.jp/review/397865

1期で残された謎や伏線を回収しつつ、現在・過去・未来、重なりつつも進んでいく。
まるで1期と表裏一体の世界にいるような感覚。
{netabare}
しかし、ほんとに表裏一体だったとは……音羽というそっくりに作られた二つの街。

一瞬入る雪の結晶のような演出。
吐く息が白いかどうか。
雪が降っているかどうか。
服装はどうか。

それで舞台がどちらなのか、1期の時点で判別できていたんですね。
{/netabare}
また、シリーズを通し、最初から最後まで演出が光り続けた作品でした。

・キャラに語らせる。
・動きに語らせる。
・背景に語らせる。
・音楽に語らせる。
・色に語らせる。
{netabare}
melodies=音色。
「音の色」。ちょっとダジャレが入ってますが、色の使い方が秀逸です。
差し込む光の色。
キャラクターの目の色の変化。
キャラクター目線での世界の色の変化。
室内で光になっている部分と影になっている部分の違い。
そういったものが、キャラクターの心理状態を表しています。
{/netabare}
1期同様、見る度に新しい発見があります。

そして、OPがすごいですね!
「ebullient future」。
和訳すれば「あふれるような未来」。
頭文字を取れば「ef」。
{netabare}
OPがどんどん変化していく。

時には色が薄れ、時には色を失い、時には誰もいなくなって、音すらも失う。
しかし、それでも少しずつ色や形を取り戻していく世界。
{/netabare}

普段は飛ばしてしまうことの多いOPやEDテーマ。
しかし、この作品でそれをやってはいけません。
「きこえますか?真実のメロディ」がキャッチフレーズ。
この言葉を守りましょう!

{netabare}
11話で1期のメンバーが集ったときには2回のOPが。
しかも、1期のもの。
しかし、姿は消えることなく形を保ち、傍らには誰かがいて、鎖は破られる。

最終話のED。
……今までのOPやEDでは見えなかった人々の姿が現れ、ついに彼は束縛から抜け出し、すべては色を取り戻す。

もはや、OPとEDだけでストーリーができあがっています。
{/netabare}

ストーリーもクオリティが高いし、演出も相変わらずすごい。

まあ、突っ込みどころが無いわけではありませんし、演出の完成度は、1期の方が上の気がします。
しかし「1期と比べて」というだけであって、これ単体での演出力も相当な高さです。
1期から積み重なってきた物語と演出の集大成が、大きく心を揺さぶってくれます。

最終回、最後の5分の演出は……・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン


残されたテーマ。

{netabare}
最後のセリフ―

街を風が吹き抜けていく。

風は冷たく、時には立ち止まってしまいそうになるけれど。

そういうときは、ゆっくりでもいいから進んで欲しい。

いつか必ずたどり着けるから。

悲しいことがあっても大丈夫
手を伸ばせば、そこには誰かがいて。

ぬくもりを分け合うことができるから。

ひとりでは辛い道のりも、つないだ手を離さなければきっと乗り越えられる。

だから、あきらめないで。
長い長い道の先には、幸せが待っている。
幸せが重なり合い、さらに大きな幸せに。

そして、いつの日か気づいてほしい。
あなたがあるいてきた道の途中に、いくつもの幸せがあったこと。

忘れないで、あなたはひとりぼっちじゃない。
確かな足跡を刻み、季節を越え、空を見上げて

翼がなくても、きっと行ける

いつか夢見た

光あふれる「明日」へと――


重くて辛い苦難の中、みんなが諦めないで努力して生み出した絆。
その絆と絆がつながり合うことで、奇跡のような結末へと繋がる。
偶然でも何でもない、そこにあるのは必然。

そして流れる「ever forever」。
また「ef」。
{/netabare}
切ないながら希望を与えてくれる言葉。
これが、この作品にこめられたメッセージそのものですね。


なお、同時期に「とらドラ」「CLANNAD AFTER STORY」「とある魔術の禁書目録」などのビッグタイトルが放映されています。
その影に埋もれた、ある意味不遇なアニメですが、アニメーションの力を存分に引き出した、非常に完成度の高い作品です。

シリアスな内容なので、苦手な方もいるかもしれませんが、私のお気に入りのアニメ。
1期から通してぜひ観て欲しいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 67
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

想うことを、夢を、自分を、諦めない限り・・

音羽というだけでハッキリした地域は指定されていないが
数年前に大きな震災があったという設定のもと、展開されているこの物語。
2期であるこの「melodies」のほうでは、震災で失ったものや
背負うことになった心の傷がより色濃く描かれていた。
震災後に復興し美しい街並みが再建されてもなお、あちこちに残っている瓦礫は
心にある過去の傷のようで、それを覆うように隠すように、
仮面を被った表面上の性格を街並みが揶揄しているように見えた。
でも、どちらも存在している街に変わりはなく、どちらもその人自身である
ということを忘れてはならないのだろうと思う。

そしてオーストラリアに作られたという同じ「音羽」の街は
地震後の瓦礫も傷もないままの作り物の街であり理想であり、
夢が具現化された街ということなのかもしれない。

そういったことと並行して、1期で詳しく描かれていなかった大人たちの過去と現在。
火村の背負うものと優子の関係、義兄妹である優子と雨宮の事情、
ヴァイオリニストの久瀬が抱える苦悩とミズキの関係がじっくり描かれる。

女好きで人懐っこいが {netabare}死を覚悟した持病を持っているため {/netabare}
「清算」といって次々関わりを捨てているくせに孤独と死を恐れている久瀬。
彼は負ける勝負は最初からしないというタイプの負けず嫌い。

人を寄せ付けようとせず一定の距離を保ち、
過去の悔いをいまだ引きずっている火村は、勝ち負けで勝敗を決めるのではなく
ただ想いに対して素直に行動を起こすのみと思っているふしがある。

高校時代からの友人であるこの2人、さまざまな部分で対照的だが、
ミズキという無邪気な少女がもたらす夢という未来に少なからず影響を受け
勇気を持って変化していくその様が、観ていてとてもホッとできた。
また、このミズキ自身にもつらい過去はあり、達観して見えるのも
ふとした表情に翳りを感じさせるのも、どこか自分をごまかして見えるのも
後の展開で理由がわかり、「そうだったのか」と納得させられた。

そして、優子については1期で謎だった部分、
まだ語られていなかった大きな意味のある部分が明らかになり
彼女の深い苦しみはもちろんのこと、義兄である雨宮の苦悩と狂気も
許されることではないものの理解はできたし、哀れに思えた。
それだけに彼の最後の決意と選択には、胸の引き裂かれる思いがして悲しかった。

悲しみを人一倍知ってしまっている優子は、その名のとおり
誰に対しても優しく平等で、それがとてもせつない。
彼女の居場所は結局、現実的には教会なのかもしれないが
それでも関わったたくさんの人達の心の中に存在しているのが、せめてもの救い。

人は、心があるから悩み、苦しみ、生きているから辛いこともあるけれど
それを知ってるからこそ幸せを感じることができる。
そして、幸せなこと、楽しいことを記憶しているから離れがたい。

1期よりも、僕の過去や現在と重なる部分があまりにたくさんあって驚いたが、
そのおかげで深く共感できた分、こちらの2期のほうが好み。

1期でも語られていた想いは、さらに掘り下げられ、
最終回のエンドロールの途中で登場人物たちによって語られる言葉の数々は
日々、自分でもよく感じ、今まで信じて人にも伝えてきたことばかりだったので
深く共感したし、自分もこのまま前に進んでいけばいいのだなと思えた。

それにしても、凝った演出、練り上げられたシナリオ、
風景の美しさ、そして音楽がとても素晴らしかった。
正直言うと、女の子たちのキャラデザだけはあまり好みではなかったのだが
物語の深さと濃い演出で、まるで気にならずに最後まで観れて本当に良かった。

あにこれに参加していなければ、縁のなかった作品だったと思うので
良い作品に出逢えたことにも、心から感謝している。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 41

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

初体験させてもらっちゃいました(^ー^* )フフ♪

■「memories」を観てから「melodies」を観ましたか!? (^・ω・^).....ンニュニュ?
「memories」を観ていない方がいましたら、気を付けてくださいね♪
えっと、スペルがなんとなく似ていますよねw実は・・・私の家の近くのレンタル屋さん・・・(;`O´)oコラー!
やっちゃっていました・・・最初に並んでいたのが「melodies」だったのですwww
しょうがないのでそっと直しておきました・・・・o(`⌒´*)oエッヘン!
 
とまぁ~前置きはさておき、「melodies」を視聴して思ったのですが、
「ef」は「memories」と「melodies」を1期2期と分けて考えてはいけない作品だと思うのですよ♪
2つ合わせてひとつの「ef」なんです!!
それを踏まえた上で・・・・・・・名作と呼ばざるを得ないでしょう(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
 
■ここがすごいよ「ef」
演出は「memories」のレビューでも書かせて頂きましたのでここでは省略しちゃいますけど、
引き続きストーリーに深みを与える演出でよかったと思います。
それよりも光っていたのが、シナリオ構成に非常に感心させられちゃいました♪
 
前作の時と同様の手法なのですが、本作品では「過去」と「現在」が交互に語られていくのです!!
しかも、前作ではなかなか気付きにくいですが、実は、2つの音羽町が存在しているのですね♪
日本の音羽町とオーストラリアの音羽町なのです☆彡
「memories」ではサブキャラの設定だった「久瀬 修一」「羽山 ミズキ」「火村 夕」「雨宮 優子」
がメインで物語が展開していくのです♪
時空も違う、そして遠く離れた2つの音羽町で、とっても切なく悲しい物語が展開されていきます。
 
でもね、物語が進むにつれて、不思議と遠く感じられた距離がだんだん近く感じられるようになって
くるのです♪
そして最後は「memories」と「melodies」でバラバラだった関係や想いがすべて繋がって見事なまで
に融合した結末がまっているのですよーオオーw(*゚o゚*)w
だからこそなのですよー♪「memories」と「melodies」で「ef」なのです☆
そうです・・・「それぞれの想い」と「それぞれの旋律」が重なった時、「ef」が完成されるのですね♪
 
■旋律=メロディーについて
なんと・・・私は「melodies」で貴重な初体験を経験してしまいました!!!(* v v)。ハズカシイ・・・
バイオリンの音色でホロリと涙が零れ落ちたのです・・・しかも・・・まだ物語の最初の方の演奏でww
そんな調子だったので、優子やミズキちゃんの歌を聞いた時は・・・(TT▽TT)ダァー でした!!
おそるべしって感じでしたね♪
もちろんOP曲やED曲も胸にジーンと来ましたよ♪でも「A moon filled sky」は凶器ですw
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生きる勇気と~抱く未来と~皆がくれた強さ~愛を信じて~
細い指先~綺麗な瞳~忘れないのmemory~刻む面影~
もっときっと遠くを~夢に目指して~私寝顔思い出す~触れる幸せ~
空の彼方に~届いて願い~心遠く飛ばすわ~私と歩こう~
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ところで皆さんは、途中で割り込んでくる 『01「Mut」』とかの意味は分かりましたか?
どうしても判らない人は、メール頂ければこっそり教えてあげますよ(゚ー゚☆キラッ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 47

52.2 5 群像劇で幼馴染なアニメランキング5位
どうせ、恋してしまうんだ。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.4 (14)
71人が棚に入れました
2020年7月1日。高校2年生の水帆は、最悪な17歳の誕生日を迎えていた。 憧れの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられているし……。 しかも未知の感染症の流行で、部活の大会や修学旅行も中止になって、「私には“キラキラした青春”なんてない」――そう思っていた。 しかしそんな矢先、幼なじみの輝月(きづき)が、突然、“彼氏候補宣言”をしてきて――。 家族のように育った4人の幼なじみの男の子と、主人公の西野水帆との恋愛模様を描いた学園青春ストーリー。

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

もっとブラッシュアップできたのでは? ※~7話

【物語】 1.0 / 5.0
 ジャンルは女性向け逆ハーレム作品。
 内容も「コッテコテな少女漫画へのステレオタイプそのまんま」といった印象で、視聴者を惹きつける何かしらの目新しさや魅力はない。
 過去編と現代編に分かれており、過去編を主軸に随時現代編の小パートを挟む構成となっているが、その現代編には物語を盛り上げる「情報の先出し」要素がほとんどないため、はっきり言ってしまえば尺の無駄。
 また、コロナ禍(具体的な名前は伏せられている)によって青春時代を奪われたという設定が存在するが、マスクの着用やソーシャルディスタンスなどの当時を再現する描写は皆無で、全員が平時のように学生生活を送っており設定の形骸化が著しい。そのせいで「私たちは青春を奪われた…」のような独白が極めて陳腐に聞こえる。
 演出面の出来の悪さもこの項で述べたい。演出は極めて冗長で、無意味な尺稼ぎの「顔ドアップ」や「景色を数秒映すだけ」といったシーンが目立ち、はっきり言ってこの点はアニメ作品の中でも極めて劣悪。

【作画】 1.5 / 5.0
 イケメンたちに囲まれる逆ハーレム作品なのに作画が不安定で、イケメンキャラがその体裁を保てていない場面がちらほら見受けられる。
 話の内容で勝負するような作品ではないのだから、せめて作画くらいは力を入れてほしかったが、その点も叶わなかった。

【声優】 1.5 / 5.0
 男性キャラの大半が妙に起伏を抑えた喋り方をするため、ただ単に棒読みなのか演技指導の結果なのかが分かりづらく、また、「演技」と「登場人物の感情」の噛み合わせが悪く直感的ではない。
【物語】の項でも述べたが、こういう点も作品全体の冗長さに拍車をかけてしまっている。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 脚本、演出、演技などを含め作品全体がチグハグになっており、それに巻き込まれたキャラクターの言動も脈絡がないように感じた。
 キャラクターの深堀りもろくにないので、誰かに感情移入したり、応援したり、といった楽しみ方もしづらい。



【総括】 6.5 / 25.0 (平均 1.3)
 現状、評価すべき点はない。
 話の内容は稚拙で、作画も雑。演技もこれといって秀でているわけではないし、話の内容が雑ならばキャラクターに魅力が出てくるはずもない。
 いっそ女性視聴者に向けたイケメンたちによるサービスシーンを多めにすれば、マーケティング的に納得できる点もあるのだが、そういう要素はそこまで多くない。
 舞台による実写化も発表されていた作品だけに、何か光るものがあるのかと思いながら視聴していたが、期待外れだったようだ。
 とにかく、全ての点においてクオリティが足りていないと感じた。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

Forget-me-not

現在と過去が交差するなかよしラブコメ
しゃらくせえフォントに警戒したが意外と観れる

OP・Kもどきの吉本グループ、この年代にも推しビジネスが…
ED・エモい

味気ない日々の喧騒の中、主人公ミズホの目に映った光景。それは女子1男子4の仲良し高校生のわちゃわちゃ。持たざるものとして生きてきたミズホの中に蘇る何か。忘れていた大事なもの。こんな自分にも、あんなに眩しく、輝かしい青春の日々があったのだと。

四等分の花婿かと思いきやガン攻めブルーが速攻サークルブレイク

幼い少女へ贈る人生訓「希望を持て、今を生きろ」と、枯れた大人に「大事なものを忘れてないか?」と双方に語りかける構成が新しい。だからこそ過去編は正統派なかよし相当のドリームワールド。会話の間を重視するため、セットアップが強引で「そうはならんやろ」大会。作画も紙芝居でなかなかのリテラシーが要求される作品。

03
いやー渦中の当事者ってわからないもんですよ

現在
大人になったからこそわかること、ありますなあ。他人の正論なんてのは伝わらない。まして未熟な若者には。自身の傲慢さに気づかない大人なんてごまんといる。ミズホはまだマシなほう。大人になっても続いてる、気のいい友人がいることがその証左。そこにも気づいてほしいところ。そしてやはり当事者は気づかない、と。人生だねえ。

過去
ヘタレイエローは健気NTRかわいそう枠ね。んで他二人が蚊帳の外かと思えばグリーンの矢印はそっちなのかあ…。んでメガネも役割が明確になってきたと。ブルーのガン攻めで4等分レースでないのはわかってたがそういう建て付けか。ミズホももうしっかり自覚してしまった。あとは仲良しグループ存続と自分のキモチとのシーソーゲームかな。展開早すぎねえ?あと何するの?あー現在編もしっかりオチをつけてくれるのかな。

各タイマンパートでは二人の会話の間をきちんと表現するのはいいのだけど、作画が静止画紙芝居すぎてただの手抜きに見えてしまう。セリフの応酬を畳み掛けるとせっかくの機微が台無しになるし、無言になるのもそりゃそうだよなとは思うけど。無言の時間がそのまま静止画になってるので間の表現よりもただの尺の引き伸ばしの手抜きに見えてしまいそう。

しかしイエローに対してあまりに鈍感すぎるミズホさん。将来で実績出せてないのはここの描写で無駄に納得感が出てしまう。そういうとこやぞ。

現実パートなければ普通に切ってたが、最初のあの2分があるだけで全体の印象がガラリと変わる。なかよしの編集は実にいい仕事しますなあ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

Rera さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

コロナ禍アニメ

いよいよコロナ禍をテーマとしたアニメが登場。
作中では「感染症」と表現されている。
コロナ禍の発生からちょうど5年。
そろそろコロナ禍にどう向き合ったかという作品が出てきてもおかしくはない時期になったということなのだろう。
高校生たちが何を思い、何を感じ、どう過ごしていたかを描くことはとても意味のあることだと思う。
肝心のアニメだが、全体の構成・演出・作画にいろいろと問題があるように感じた。
全体として駆け足感が否めず、展開が唐突である。
かと思うとカットごとに変な間が入る時があり全体として間延びしている。
演出も不自然なところが多い。
2話でいうと、リビングのシーン、雨宿りのシーン、おんぶのシーン、テントのシーン、最後の輝月の涙のシーンなど。
原作がそうなっているとしても改変したり演出面で何とかすればと思うのだが、どうなのだろう。
輝月のキャラだが、作画の問題もあるかもしれないが、場面によって違う人物を見ているように思えた。ヒロインに対するアプローチの仕方も謎である。
それから全員マスクでは少し異様な絵になるので仕方ないが、リアリティという面では工夫が必要だと思う。
あと最近よくあるが、作中でモブの姿を描かないのは手抜きが過ぎないか。
時間と予算がないのだろうけど、ギャグアニメならまだしもこういう青春群像劇ではモブもちゃんと描くべきではないだろうか。
描かれないモブから声だけ聞こえるのは不自然だし、泣き声となると違和感しかない。
本作は、今期放映中の「ハニーレモンソーダ」とどうしても比較されてしまう。
繰り返すが、コロナ禍の青春群像劇という設定やテーマはとてもいいと思う。
しかしアニメとして出来は少し残念である。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
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